ブックマーク / blog.tinect.jp (281)

  • 当直明けの日に投資の取引をしてはいけない

    いつもbooks&appsに好き勝手に寄稿させていただいている、精神科医の熊代亨です。 このbooks&apps来、「ビジネスパーソンを励ますwebメディア」なのですね。そこで今日は心を入れ替え、ビジネスなパーソンの参考になるかもしれないことを書かせていただきたいと思います。 とはいえ私に書けるビジネスっぽい話題なんてしょっぱい失敗談ぐらいのものですから、ひとつ、ご笑覧いただければと思います。 私の投資はセンスゼロ→考えないほうがマシ しょっぱい失敗談とは、株式をはじめとする投資についての失敗についてです。 私は20代の頃に見よう見まねで証券会社に口座を解説し、取引なるものをやってきたのですが、いっこうに上手くなる気配がありません。 なにごとも安い時に買い、高い時に売ればうまくいく、それから手堅い投資信託に積み立てておけばうまくいく、そのあたりが原則だと思うのですが、つい、買ってしまっ

    当直明けの日に投資の取引をしてはいけない
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2024/06/07
    「安い時に買い、高い時に売る」というのが一般的には嘘というか、不可能と認識しておいた方がいいという話なんだろうなーと思っている
  • 手取り19万円の栄光の終わりに

    舵のない舟 かくて早くも彼の心は、洗練された隠遁の地、心地よき無人の境、人間的愚かさの絶えざる氾濫を遠く逃れた、びくとも動かぬ、なまぬるい方舟を夢みつつあった。 ユイスマンス『さかしま』 さかしま (河出文庫) 思えばおれの人生というのは舵のない舟に乗って川を流れてきただけだ。みすぼらしい帆や、壊れかけのエンジンはついていたかもしれない。ただ、流れてくるように、流れてきた。 おれは人生に興味がなかった。正確にいえばおれはおれの人生に興味がなかった。明日、どうしよう。五年後、どうしよう。大人になったら、どうしよう。なに一つ向き合ってこなかった。 親だとか誰かだとかにいわれるがままに、適当に流れてきた。意思というものがなかった。 べつに親だとか誰かだとかを信じていていたとか、そんな話もない。自分は確固たる意思をもって、意思を持たずに生きてきた。 人生の岐路に立って自分で道を選んだという覚えもな

    手取り19万円の栄光の終わりに
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2024/05/30
    文章の力がすごいなあ
  • 解決法の「とっかかり」をなんとなく把握しておくことが大事だという話

    この記事で書きたいことは、以下のような内容です。 ・昔SEの先輩に、「技術の詳細に通じていなくても、「そういう技術、そういう解決法がある」ということを把握しているだけで十分役立つ」と教わりました ・エンジニアの能力を測る尺度の一つとして、「課題」「問題」に対するアプローチをどれだけ思いつけるか、というものがあると思います ・「こういうやり方があった筈だ」「こういうアプローチが出来る筈だ」ということがなんとなくでも分かっていれば、それをとっかかりに調べることが出来ます ・その「そういう解決法があるということはなんとなく分かる」という状態を広げる為に、基盤技術に関する知識が重要です ・これは、生成AIに色々聞けるようになった今でも変わらないというか、むしろ昔以上に「とっかかり」の重要性が増しているような気がします ・「引き出しを増やす」という視点での勉強と、それを活かす為の基礎の重要性を、新人

    解決法の「とっかかり」をなんとなく把握しておくことが大事だという話
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2024/04/16
    引き出しを増やすのに一番重要なのは基盤に対する知識、というのはどの業界も同じなんじゃないかなーと思いました
  • アジア人が欧米で「空気扱いされる」のはよくある話

    第96回アカデミー賞受賞式において、アジア人に対する差別的な行動があったと多くの批判が集まっている。 1人目は、助演男優賞を受賞したロバート・ダウニーJr.。 前年の受賞者である中国系ベトナム人の米俳優、キー・ホイ・クァン氏が彼にオスカー像を渡す際、目も合わさずに受け取り、ほかの俳優とのみ握手をして受賞スピーチを開始した。 2人目は、主演女優賞を受賞したエマ・ストーン。 前年の受賞者である中国系マレーシア人のミシェル・ヨーがオスカー像を手渡そうとしたとき、なぜかとなりのジェニファー・ローレンスに近づき、ジェニファーからエマに像を渡したかのようなかたちになった。 その後ヨー自身が、「エマとジェニファーが親友だから、ジェニファーと一緒に像をわたしたかった」という意図を説明している。 ……なんてことがあった。 この出来事をきかっけに「アジア人透明人間現象」、つまりその場にいるのに空気として扱われ

    アジア人が欧米で「空気扱いされる」のはよくある話
  • 「試行錯誤が苦にならない」人は、それだけで大きなアドバンテージを持っている

    この記事で書きたいことは、大筋以下のようなことです。 ・昔、新卒研修を受けていた頃、「試行錯誤」についての根的な意識の違いを感じたことがあります ・「まず試して、失敗したら違う方法を考える」というやり方は非常に効率的な一方、精神的な必要コストがそこそこ高いです ・色んな人と仕事をする内に、世の中には「試行錯誤なんて可能な限りしたくない」「そもそも自分なりの試行錯誤のやり方を知らない」という人の方がだいぶ多いのでは?と思うようになりました ・ただ、試行錯誤が出来る出来ないでは大違いで、「試行錯誤のやり方」を身につけておくことは、仕事をする上でとても大事です ・ところで私は試行錯誤のやり方をジョイメカファイトで学びました ・「試行錯誤が苦にならない、むしろ好き」という人は、自分がとても大きなアドバンテージを持っているということを自覚していいと思います 以上です。よろしくお願いします。 さて、

    「試行錯誤が苦にならない」人は、それだけで大きなアドバンテージを持っている
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2024/03/14
    自分なりの試行錯誤の勝ちパターンを持っておくのはとても重要なんじゃないかなあと思いました
  • 「MPがすぐに尽きてしまう人」は、企業では救えない。

    企業は従業員に対して、労働力の対価として、報酬を払っています。 しかし中には報酬を受け取りながら 「依頼された仕事を、一向にやらない人」 も事実として、存在しています。 「クビにすればいい」という方もいるでしょうが、企業は彼らを雇った責任がありますし、人を活かすという社会的な役割もあります。 企業は決して、人を解雇するのが好きな訳ではありません。 しかも、日では法律的にも倫理的にも「解雇してしまう」というのは当に最後の手段ですから、あの手この手で、彼らを戦力化しようとするのが常です。 そういうとき、企業はまず注意をしたり、叱ったり、責任感に訴えたりします。 実際、「言うだけ」でなんとかなるケースもあります。 しかし、そうではないケースのほうがむしろ多数です。 その場合、企業は「仕組み」からアプローチして、なんとかしようとします。 教育。 配置転換。 他の社員によるアシスト。 ですが、た

    「MPがすぐに尽きてしまう人」は、企業では救えない。
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2024/03/14
    「タスクの消費MPを可能な限り下げる」ことである程度までは対応できるケースもある気がするので何か書いてみたい
  • 誰も教えてくれないけれど、みんな知っている、身も蓋もない組織のルール

    組織には、ルールが存在している。 このように言うと、 「知ってるよ、就業規則でしょ?」 「労働法のこと?」 「規定類、たくさんあるね」 とか、そういった反応が返ってくる。 しかし、当に幅を利かせているルールは、そういった明文化されたルールではない。 どちらかというと、影響が大きいのは、「明文化されていないのに、皆が知っているルール」だ。 しかも、これを知らずに迂闊なことをすると、ダメージが大きい。 例えば一昔前まで、「皆が知っており、一人だけがルールを知らない」という状況で、当人の反応を楽しむ、といった遊びがあったはずだ。 「ほぼ日」には、そういった遊びの事例が載っている。 道具は何でもいいのですが、 とりあえずマッチ箱でやってみましょう。 1.マッチ箱を適当に立てて「これは、1の型」 2.またちがう立て方をして「これが、2の型ね」 3.倒して「これで、3。以上、わかった?」 4.「じや

    誰も教えてくれないけれど、みんな知っている、身も蓋もない組織のルール
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2023/12/17
    こういう「一般的な会社組織で生きるための人間関係上のルール」以上に「その組織に特有の暗黙のルール」の方が厄介かも知れず、特に中途採用でダメージが大きい
  • 私が東京に行こうと決めた理由は「俺より強いヤツに会いに行く」だった。

    昔話をする。当に単なる昔話であって、教訓もなければ何かの役に立つ示唆もない。それは承知の上お読みいただきたい。 これを話すと大体の人に冗談だと思われるのだが、私は昔「俺より強いヤツに会う為」に東京に出ることを決意して、それだけの為に東大を受験して、何かの間違いで東大に合格して、そのまま東京に引っ越してきた。 何のことかと言うと、要するに格闘ゲームの話だ。 私は物心つくかつかないかくらいの頃からゲームが好きで、生まれて初めて遊んだのは近所の駄菓子屋においてあった「Mr.Do!」だった、らしい。といってもこれは兄からの伝聞だ。 まだ5歳か6歳くらいの頃の話で、正直ゲームプレイ時の記憶はおぼろげなのだが、その駄菓子屋が「つくい」という店名だったことと、Mr.Do!のBGMについてはよく覚えている。 モンスターが変身する度に妙にアップテンポのBGMが流れるのだが、あのメロディは今でも時々脳内でリ

    私が東京に行こうと決めた理由は「俺より強いヤツに会いに行く」だった。
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2023/12/07
    わくわく7面白かったですよね
  • ブルゴーニュワインというジャンルが、すでに終わっていた。

    ひとつのジャンル、ひとつの夢の終わりに出会ったことはあるだろうか。 私の場合、つい最近出会ってしまった。ブルゴーニュワインというジャンルの終わりを。 上の写真は、ブルゴーニュワインの瓶である。悲しいことに、飲んでしまった後で中身が無い。ワイン愛好家の人なら、これらの空瓶のラベルを御覧になって「たいしたことのないメーカーだわ……」とニヤニヤするかもしれない。 そう。私が最近飲んだブルゴーニュワインのメーカーはいわゆる一流どころではなく、有名じゃなかったり最近パッとしなかったりするメーカーのものである。 そうした、二流以下のブルゴーニュワインすら漏れなく値上がりして、いよいよついていけない価格帯に到達してしまったのである。 あまり熱心に読む気がない人も、是非、「ブルゴーニュワインは価格的に終わってしまってマジで富豪の飲み物になってしまった」──これだけは覚えて帰ってください。 15年前、ブルゴ

    ブルゴーニュワインというジャンルが、すでに終わっていた。
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2023/10/23
    「こうしてブルゴーニュワインはマトモに飲める飲み物ではなくなり、投機の彼方に去っていった」
  • 次女が「正しい仮説の立て方」に悩んでいたので「仮説は間違っていていい」と教えた話。

    皆さんこんにちは、しんざきです。最近はアーマードコア6にハマってまして、バルテウスに勝てる気配がまるでありません。楽しいですよねAC6。 さて、ちょっと面白いなーと思ったことがあったので記事にしてみます。 8月半ば、夏休みもぼちぼち中盤を過ぎた頃のことです。 リモートワークを終えて階下に降りてみますと、リビングの床をごろんごろんと、かなりの距離にわたって勢いよく転がりながら、次女が何やら悩んでいました。 困った時に周囲に分かりやすく発信してくれるのはしんざき家の子どもたちに共通の美点でして、親としては問題解決の為の声掛けがしやすくって助かっております。 いつも通り「何か困ってるの?」と聞いてみたら、「かせつ」という三文字が返ってきました。 ビルの足場でも作るのかなと思ったところ、よく聞いてみると「自由研究で、ちゃんとした仮説の作り方が分からない」というのです。 私「自由研究で仮説立てるの?

    次女が「正しい仮説の立て方」に悩んでいたので「仮説は間違っていていい」と教えた話。
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2023/09/07
    長女のレシピ集もとてもよく出来ていました
  • 「助けてくれ」とはっきり言う人しか、助けないほうがいい。

    仕事においては、「人を助ける」という行為は、美徳に見えますが、意外にもそれなりの思慮を必要とします。 場合によっては、せっかくの行為が、単なる自己満足になることも。 というのも、「助けないこと」と「助けること」を天秤にかけると、あえて助けないほうが良かった、という結果もかなりの頻度で起こるからです。 * 実は昔、私はお世話になった方から「勝手に人を助けるな、「助けてくれ」とはっきり言う人しか、助けないほうがいい」と言われたことがあります。 「どういうことですか?」と聞くと、彼は次のようなことを言いました。 まず、「勝手に人を助ける」とは、はっきりと助けを求められていないのに、何となくその人を助けてしまうこと。 いわゆる「善意」に近い。 しかし「善意」は問題を引き起こしやすい。 なぜか。 一つ目、当人が失敗して反省するという貴重な経験を奪う 命に関わる失敗はまずいですが、オフィスワークでその

    「助けてくれ」とはっきり言う人しか、助けないほうがいい。
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2023/08/30
    火消のロジックというか、システム開発だと「取返しがつかなくなる前に予防線をはっておく」技みたいのがあって、その辺のノウハウは一般化出来そう。なんか書くかも
  • chocoZAP(ちょこざっぷ)に行くのはどんな人なのか?

    chocoZAP(ちょこざっぷ)に行く人の話 chocoZAP(ちょこざっぷ)をご存知か。そうだ、コンビニジムとして急速に拡大しているサービスだ。 従来のジムとは違い(たぶん)、無人店舗にマシンだけ置いてある。勝手に入って、を履き替えもせず、勝手にやって、帰る。シャワーもない。トイレすらない店舗もある。 会員になればどの店舗も使える。これで月額2,980円だ。このコンビニジム、どんな人が行くのか? この記事にべつにインタビューや取材は必要ない。なぜならば、おれがちょこざっぷ(以下「ちょこざっぷ」に統一します)の会員だからだ。もちろん、おれ一人の話にすぎないが、参考になるかもしれない。 そのあとに、限られた範囲ではあるけどどんな人を見かけるのか書く。 おれの運動歴の話が長いので、店の雰囲気などだけを知りたい人は、画面をスクロールさせて<ちょこざっぷにはどのような人が行くのか>を読んでほしい

    chocoZAP(ちょこざっぷ)に行くのはどんな人なのか?
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2023/08/21
    「なにかアドバイスしてくる人もいない」というのがかなり重要かも知れないと思った
  • 「実績紹介」と「ただの自慢話」を混同している人、多くないですか?

    わたしは記事のネタ探しのためにビジネス書や自己啓発書をよく読むのだが、そのなかで、時折鼻につく自慢話を見かける。 「経営陣がさじを投げるような長年の課題を短期間で解決に導いた」 「若いころはありとあらゆる賞を獲りまくっていた」 「多くの社長が自分を頼って相談に来る」 「現在××で有名なAさんは僕の指導を受けて成長した」 「この企画は続けていく予定だったが、売れすぎて現場が混乱したため終了になった」 「他にも優れた企画はあったが、上司はずっと僕の企画を推していた」 などなど。 晒すつもりはないので引用はしないが、これらの記述は、実際にわたしが最近書籍のなかで見かけたものである。 だからまだ流し読みできるけど、居酒屋でこんなことを言われたら、確実に「うざいな」と思いそうだ。 たぶん人たちは、「実績アピール」「自己紹介」だと考えているのだろう。でもそれは、一歩間違えるとただの自慢話でしかない

    「実績紹介」と「ただの自慢話」を混同している人、多くないですか?
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2023/08/11
    多分なのだけど、「実績紹介」と「ただの自慢話」を分かつ最大のポイントは「話し手に対する聞き手の感情」であって、ウザく感じられる自慢話をしてしまう人はそこを読み取り損ねているような気がする
  • 企業の儲けにならない薬がなくなっても、あなたは納得できますか。

    全国の医薬品の供給不足が指摘されるようになったのはいつ頃ぐらいからだったろうか。 インターネット上のアーカイブを確かめると、NHKが首都圏ナビで特集記事を報じたのは2022年12月だった。そこに記されている表によれば、ジェネリック医薬品の41%が出荷停止・出荷調整の状態にあったという。 こうした問題は、診療活動をやっている医師ならまず間違いなく直面しているだろうし、日常的に処方薬を内服している患者さんも気にしてらっしゃるだろう。たとえばつい先日報じられたホクナリンテープの出荷調整なども、少なくない人が心配しているに違いない。 私の観測範囲では、2022年の段階では精神科領域はそこまで深刻ではなかった。 「これってどうなっちゃうんだろう?」と格的に心配するようになり、かなりの数の患者さんの処方に影響するようになったのは2023年に入ってからだ。 今回は、精神科領域で起こっている処方薬の

    企業の儲けにならない薬がなくなっても、あなたは納得できますか。
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2023/07/20
    知らない分野の話なので勉強になった
  • でかいペットボトルの焼酎を買う人間の末路

    おれと酒、酒とおれ おれは酒が好きだ。酒も俺のことが好きなんじゃないかな。 とはいえ、「酒」といってもいろいろある。大きく分けたら醸造酒と蒸留酒ということになるのか。大きく分けたらおれは蒸留酒のほうが好きだということになる。 おれが好きなのはウイスキーだ。ウイスキーがお好きでしょう。でも、さらに絞りたい。絞った先にあるのは、スコッチということになる。スコッチのなかの、シングルモルトということになる。 シングルモルトのなかでも、アイラモルトが好きだということになる。ラフロイグが好きだ、ボウモアが好きだ、なによりアードベッグが好きだということになる。どんな味がするのか。薬品臭とすら言われる独特の香りがある。そして、酔いがたまらん。 「酔い」に違いがあるのか。味や、匂いではなく。 おれは「ある」と答えたい。質の良いスコッチのもたらす酔いは別格だ。一瞬で深く染み渡り、じつにいい気分になれる。そして

    でかいペットボトルの焼酎を買う人間の末路
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2023/06/28
    100人いれば100通り酒の飲み方があるもんだなあ / 私はマッカランが好きですがボウモアも好きです
  • あるファミコン世代の『ゲームの個人史』

    ゲーム歴史』騒動 少しまえ、『ゲーム歴史』というについて騒動が起こった。 そのタイトルに反し、内容があまりにも不正確だと多くの指摘があった。さらにいえば、100年前の話でもないのだから、バリバリの当事者たちが直接声をあげたりもした。もちろん、史料も多く残っているわけで、出版社は絶版と回収を決めた。 そんななか、たまに見かけた意見は、「これがコンピュータゲーム歴史と銘打たず、単にゲームの個人史だったらこんな問題にならなかったのではないか」というものだった。あるいは、「ゲームをやってきた世代はなんとなく語りたくなってしまうもの」、と。 そんな意見を見て、おれはおれのゲーム人生を振り返り……振り返ったら語りたくなってしまった。 というわけで、「おれの」ゲーム歴史をちょっと書き残す。あくまでおれ史観、というか、史観ですらない単なる思い出話。 ゲームの発売時期とかそういうのも、Wik

    あるファミコン世代の『ゲームの個人史』
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2023/05/29
    同じような時代を生きてらっしゃるなあと思った
  • なぜ生物は増え、人は悩むのか──『増えるものたちの生物学』と『風の谷のナウシカ』

    「人はなぜ、生きているのか?」 自分という存在を自覚するようになった頃に、一度は考えたことのある疑問ではないかと思う。 生きることには楽しいこと・気持ちの良いこともあるが、苦しいこと・辛いこともたくさんある。 最近ときどき耳にする「反出生主義」になぞらえて考えるなら、かならず苦しみが伴うのに私たちが生まれてくるのは良くないことで、生まれてこないほうがいいし、子孫など残さないほうがいい……となるかもしれない。 そして人間だけが苦しいわけでない。動物も昆虫も、生きとし生けるものが生きる限り、もがき、苦しむ。 欲しがっても得られない苦しみ、命を脅かされる苦しみ、そして老化や病気による苦しみや死に至る苦しみ。苦を悪とみなし、苦を回避することを善とみなす限りにおいて、人類絶滅や生物根絶をうたう人々の言い分には確かに一貫性がある。 私も私なりに「人はなぜ、生きているのか」について考え続けてきたが、今も

    なぜ生物は増え、人は悩むのか──『増えるものたちの生物学』と『風の谷のナウシカ』
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    unfallen_castle 2023/05/26
    ナウシカの話が出ていたのでなにか書きたい
  • 家事を手伝っているはずなのに、なぜか怒られる人は、何が問題なのか。

    夫婦喧嘩の種といえば、真っ先に思い浮かぶのが、家事の分担問題だ。 「家事を手伝ったのに、やり方がちがうと文句を言われた。もうやる気がなくなった」 「やってくれるのはうれしいけど、結局こっちの手間が増えるだけ。それならもう自分でやったほうが早い」 古今東西、家事分担でモメている夫婦は多いだろう。 なぜ、家事分担はこうもすれ違ってしまうのか。 わたしなりにその理由がわかった気がするので、家事を手伝っているのになぜか怒られる、喧嘩になる、という方はぜひ、この記事を最後まで読んでいただきたい。 家事は結局、どちらかが多く負担するもの 「そもそも家事は2人のものだから、『手伝う』というのはおかしい」という人もいると思う。 しかし実際のところ、家事分担が完全に50:50の家庭はほとんどなく、どちらかが多く負担しているのが現実だ。 なのでこの記事では、我が家基準で「家事をメインで担当すると、それを手伝

    家事を手伝っているはずなのに、なぜか怒られる人は、何が問題なのか。
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2023/03/09
    なんか書くかも
  • 子どものうちからTPOに合った服装を選ぶスキルを身につけないと、大人になって苦労する

    「ブラック校則」という言葉が認知されはじめているなか、先日朝日新聞で、『「先生はコート着てるのに…」 校則で着用を制限するワケ』という記事が公開された。 内容はタイトルそのまんまで、男子生徒は校則でコートの着用が禁止されており、着用には学校の許可が必要とのこと。 最低気温が氷点下を下回る日でも、生徒たちは校門前でジャンパーを脱いだり、セーターや肌着を着たりして、寒さをしのいでいるらしい。 なぜ、校則でコートなどの着用を制限するのか。冒頭の男子生徒が通う高校に取材すると、教頭は「昔からある校則なので、目的は分からない」と話した。「生徒は制服の中に着ることで防寒しているし、朝に学校に電話してコート着用の許可を取れば、着ていくこともできる」と説明する。 目的がわからんのかーい! というツッコミはさておき。 宮崎県弁護士会は22年8月に「校則見直しQ&A」という文書をまとめ、県内の教育委員会などに

    子どものうちからTPOに合った服装を選ぶスキルを身につけないと、大人になって苦労する
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2023/02/27
    「大人になったら、TPOにあった服を、自分でちゃんと選べるようになってなきゃいけない」すいません
  • 新幹線は山側にしか座らない

    新幹線は山側にしか座らない。 とても混雑していて海側しか空いていないだとか、複数人で利用していて自分に選択権がないなど、そういった場合を除いて選べる状況であれば必ず山側に座るようにしている。 東海道・山陽新幹線は特徴的な新幹線路線だ。東京から新大阪を抜け博多まで到達するこの路線は、日の主要都市をカバーする大動脈ともいえ、利用客も数も多い。まさに日を代表する路線だろう。 それとは別に、この路線にはもうひとつ大きな特徴がある。座るサイドによって見える景色が大きく異なるという点だ。 山側に座れば、静岡県に入ってしばらくすれば富士山が見えるようになる。 それ以外にも山々が見えるし、どこまで続いているのか分からないほどの平野の向こうにちょっとした街並みやイオンが見えたりする。なかなか牧歌的な風景が多い。 反面、海側に座れば延々と海の景色と、その海沿いに立ち並ぶ家々、海岸線に沿って真っすぐ伸びる

    新幹線は山側にしか座らない
    unfallen_castle
    unfallen_castle 2023/02/20
    タイトルからは想像もつかない方向性に展開していく話