印刷 不動産会社の大京(本社・東京都渋谷区)が販売した川崎市川崎区京町のマンションで、施工不良が見つかった。大京は強度不足のおそれがあるとして、建て替えを決めた。28日、大京への取材で分かった。 大京によると、1997年に完成した鉄筋コンクリート7階建ての「ライオンズマンション京町」(72戸)。2009年3月、管理組合が大規模な修繕工事をした際、バルコニーのコンクリート内部に型枠の木材が交ざり、その分、鉄筋やコンクリートが不足していたという。 組合側の調査でバルコニーの3割ほどが施工不良と指摘され、大京と施工業者の東亜建設工業(本社・同新宿区)は今年3月、「補修では対応できない」と判断し、建て替えを決めた。建て替えと仮住まいの費用は両社で負担し、年明けから解体工事を始め、13年に新しいマンションが完成する予定。 東亜建設工業が施工した大京のマンションは首都圏を中心に全国にほかに22