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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/matsuiism (1)

  • 「初志」の反復 - heuristic ways

    浅野いにお『ソラニン』は、社会人2年目にして不意に会社を辞めたOL・井上芽衣子と、フリーター(スポーツ新聞などでのイラスト仕事)をしながらバンド活動を続けている種田成男の同棲カップル、そしてその仲間たちの日常と夢を描いた話で、シニカルでひねりの利いた『素晴らしい世界』の作者がこういうかなりストレートな青春ストーリーも描ける人だということに私は少し驚いた。村上春樹で言えば、『素晴らしい世界』が『風の歌を聴け』だとすれば、『ソラニン』は『ノルウェイの森』に対応するとでもいうか。浅野いにお氏の他の作品、『ひかりのまち』や『虹ヶ原ホログラフ』は、複雑でパズル的・実験的な構成でダークな主題を描いているが、『ソラニン』は、多くの若者・学生が社会人へと移行するに当たってぶつかり、悩み、もがく「通過儀礼」的な経験を真正面から扱っている。以前、マルジャン・サトラピの『ペルセポリス』2巻を読んで、私は「凡庸

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