DATASALADでは、景気、産業、社会に関する政府統計に加え、 APIやスクレイピングによって日々収集したインターネット上のビッグデータを、地域の景気や産業の動向を分析する指標として加工、可視化している。 本稿では、市町村別の宿泊施設の稼働状況をリアルタイムで把握できる「日次宿泊稼働指数 」を活用し、新型コロナウィルス感染拡大による影響を分析する。 全国の宿泊稼働:指数2020年2月は全国で前年差▲19.0ptの大幅下落 2020年2月における全国の宿泊稼働指数1は33.7となり、前年差▲19.0ptと大きく下落した。前年差の下落幅は、比較可能な2019年7月以降、最大となっている。2019年9月頃から日韓関係の悪化による影響がみられてはいたが、2020年2月の大幅な下落は、新型コロナウィルス感染拡大の影響とみられる。 宿泊稼働指数が低下した要因は、インバウンド(外国人客の減少と、日本人