日本トイレ研究所ではトイレや排泄に関する「トイレラボ勉強会」を開催しています。 今回は、『日本のトイレが世界一危険な理由とは?~犯罪機会論から公共トイレを考える~』と題して、立正大学文学部社会学科の小宮信夫教授に講演いただいた内容を抜粋して紹介します。 小宮信夫教授(立正大学文学部社会学科) 犯罪の機会をできる限り減らすのが犯罪機会論 防犯についての注意喚起をするとき、よく「不審者に気をつけましょう」といいますが、不審者らしく見える人が犯罪を犯すわけではありません。また、防犯ブザーや防犯カメラは、犯罪が起こってしまった後の対処であり、犯罪の発生そのものを防いでいるわけではありません。 日本では、犯人の人格や動機に注目する「犯罪原因論」(犯行の動機をなくそうとする立場)に基づいて考えがちですが、それでは犯罪を防ぐことはできません。 犯罪が起こるときは、犯人の「動機」があってそれが「犯罪」に至
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