自民党が大勝して民主党から政権交替することになった2013年末の衆院選の投票直前、新聞の見出しで「自公圧勝」的なフレーズをよく見かけた。そのたびに不思議になった。選挙前のこうした予測を、(優勢と報道された)政党や候補者は嫌がる。なぜなら記事を見た有権者が、ならば劣勢の候補(政党)に投票しようと考えるからだ。 つまり逆バネが働く。 かつてテレビで報道の仕事をしているころ、そんなクレームをよく耳にした(その多くは自民党からだったけれど)。あまり優勢であると報道してくれるなというわけだ。 ところがこの時期、新聞各紙の見出しは、ほとんどが「自公圧勝」だった。ならばクレームは相当に来ているはずだ。でも不思議なことに、見出しや論調に変化はない。 そんな疑問を旧知の記者にぶつけたら、「確かに昔はそうでした。クレームはよく来ていました」との答えが返ってきた。 「でも今は、抗議は来ません」 ——なぜですか?
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