タグ

ブックマーク / blog.livedoor.jp/nina313 (3)

  • 雑記:2010年一番面白かった本 : Penny Lane

    2010年に読んで一番面白かったを発表します。昨年は気の迷いで「ニナ文藝賞」などという講談社あたりが主催しそうな名前をでっち上げましたが、ちょっと悲しくなるほどださい上に、代替案も特に見つからないので、今年は単に「一番面白かった」とします。 「好きな作家ベスト100」を挙げたときにも書いたとおり、今年は読んでいる冊数が例年に比べて遙かに少なかったものの、印象に残っているを思い返してみるとその数は決して少なくはなく、ずいぶんと選書に恵まれた感があります。そんな良書たちの中からわざわざ一冊を決める必要などまるでないのですが、お祭り行事ということで無理をして選んでみました。 まずは最終候補に残った作品から。引用文は印象に残っているものの内、特に気に入っているものを一節だけ選び出しました。 ・ミゲル・デ・セルバンテス『ドン・キホーテ』 「否でも応でも狂人だってやつと、自分からすき好んで狂人に

    雑記:2010年一番面白かった本 : Penny Lane
    uporeke
    uporeke 2011/01/09
  • 天来の美酒/消えちゃった : Penny Lane

    光文社古典新訳文庫、先月の新刊。帯に「南條竹則・幻想シリーズ第4弾!」と書かれている。そんなことを言われたらもう読むしかないじゃないか。光文社の算段にまんまと引っかかり続けている。 アルフレッド・エドガー・コッパード(南條竹則訳)『天来の美酒/消えちゃった』光文社古典新訳文庫、2009年。 短編集である。過去に一冊だけ、国書刊行会の「魔法の棚」シリーズで単行が出ていた作家で、勿論初めて読んだ。率直な感想として、もの凄く奇妙な作家だ。内容が怪奇的、ということではなくて、オチのつけ方がおかしい。読み終えても主題が判らなかったり、「終わりかよ!」と叫びたくなるようなものもある。良く言えば味わい深い。 以下、収録作品(三段階評価)。 「消えちゃった」★ 「天来の美酒」★★ 「ロッキーと差配人」★★ 「マーティンじいさん」★★ 「ダンキー・フィットロウ」★ 「暦博士」★ 「去りし王国の姫君」★

    天来の美酒/消えちゃった : Penny Lane
    uporeke
    uporeke 2010/06/03
  • Penny Lane - livedoor Blog(ブログ)

    好きな作家のを読めるというのは、なんて幸せなことなんだろう。しかも、それがまだ未読のものであるなら尚更だ。とはいえ、いつもこの調子で読んでいたら、すぐに未読のものはなくなってしまう。ジレンマだ。もったいない。とうとう読んでしまった。 エーリヒ・ケストナー(池田香代子訳)『ふたりのロッテ』岩波少年文庫、2006年。 ケストナーを読むたびに、大きく揺さぶられる。恋人がいた頃には、彼女にも読み聞かせてやらなきゃ、と駆り立てられたものだ。今はそれがない。その分、何だか寂しくなってしまった。『ふたりのロッテ』ほどの作品を、たった一人、暗い部屋の中で読んでしまうなんて。作中に登場するお父さんは芸術家だ。こんな一節があった。 「「ほんものの芸術家」たる者は孤独に耐えるべきだ」(72ページ) それがどれだけ寂しい考え方だか、ケストナーは声高に主張する。そんな彼も芸術家だ。ケストナーも当然、これを

    uporeke
    uporeke 2010/03/25
  • 1