日本人の髪の毛はほとんど黒いですが、外国に行くといろいろな髪の毛の色をした人がいます。また、最近は日本人でも髪の毛を染めて、いろいろな色の人がいます。髪の毛の色はどうなっているのでしょう。髪の毛を脱色したり染めたりすると、どうなるのでしょうか。 髪の毛はその成分の90%がケラチン(kerachin)というタンパク質で、残りは水分などです。髪の毛の構造を詳しく見てみましょう。髪の毛は三つの層からなっています。一番外側はキューティクル(cuticle、毛表皮)とよばれ、電子顕微鏡写真[*1]でわかるように堅くてウロコ状をしていて、毛の内部を守っています。この層は透明で、髪の毛に光沢を与えています。その内側は、コルテックス(cortex、毛皮質)といわれ、水を含み色素のメラニン(melanin)が粒状になって存在します。コルテックスは髪の毛の太さ、弾力性、強さを決めています。熱いドライヤーを使う