開発で壊されるからこそ遺跡の発掘調査を行う 「壊されるために調査する」なんて、あまりに意外な展開だ。 そもそもわたしの発掘のイメージって、誰かがなにかの拍子にカツーン!と遺跡を掘り当てて、こりゃ大発見だ~!!と発掘作業を行って、遺跡はエジプトのピラミッドのように保存されて、出土品は博物館で展示される……そんな漫画のようなイメージだった。 一通り作業を見学したあと、発掘調査そのもののお話を聞かせていただいた。 樫村さん: 道路を敷いたり、学校を建てたり、なにかの開発を行うときには、必ず事前に遺跡がないか確認してもらいます。それで遺跡があるぞということになれば、なるべくなら保管の方向で開発を別の場所にできないか検討してもらう。結果やむを得ずその場所を開発しなければいけないときに、失われる遺跡を記録保存するために発掘調査を行うんです。 遺跡を発掘したくない その理由 「我々としては、できればなる
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