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2011年3月2日のブックマーク (1件)

  • 底にきたなくしろく澱むもの

    前回の記事「ガリレオの筒眼鏡」では、ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で観察し、『星界の報告』(右写真)という小冊子において公表した天文学的発見、すなわち月の表面は完全な球体ではなく地球と同じような凹凸があること、および銀河の正体が無数の小さな星の集合であることを、賢治がそれぞれ「月天子」、「銀河鉄道の夜」という作品のモチーフとして生かしていることを書きました。 その時点で私は、賢治が『星界の報告』における二つのトピックをそれぞれ重要なモチーフとした作品を書いていることは、単なる偶然と考えていました。これらの発見は、科学史的にも非常に有名なもので、何もガリレオの著書を直接読んでいなくても、どんな天文学書にも書いてあることだからです。 しかし、その後また『星界の報告』を読んでいると、賢治はひょっとしてこのガリレオの著書を、何らかの形で読んでいたのではないか、と思う箇所がありました。 ガリレオは月面を

    底にきたなくしろく澱むもの
    urashimasan
    urashimasan 2011/03/02
    "ガリレオが地球のことを、「世界の底によどんでいる汚い滓ではない」と言うのに対して、賢治は岩手山のことを、「ひかりの微塵系列の底にきたなくしろく澱むもの」と言っているわけです"