(4)東京高裁判決後、「勝訴」と書かれた紙を掲げる山本志都弁護士、「差し止め範囲大幅拡大」と掲げる中井健人弁護士と、ハンドマイクを持って説明する西島藤彦・部落解放同盟委員長=2023年6月28日、東京・霞が関、北野隆一撮影この記事の写真をすべて見る 部落解放同盟と被差別部落の出身者が、全国の被差別部落の地名をまとめた本の出版などはプライバシー侵害だとして、出版社側に出版の差し止めなどを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は「差別されない権利」を初めて認めた。 【写真】「全国部落調査」と書かれた冊子はこちら 6月28日午後。東京高裁の門前に出てきた100人近い原告らは「旗出し」を待っていた。「旗出し」とは、話題になった裁判の判決言い渡し後、弁護士らが裁判所前に出てきて「勝訴」とか「不当判決」などと書かれた紙を掲げることだ。形状から「びろーん」と呼ぶ人もいる。 約20分後、弁護士らが出てきた。山