逆水門完全閉鎖による影響 逆水門の閉鎖、霞ヶ浦の淡水化によって産業・生活用水の確保はされましたが、同時に多くの弊害が生まれました。 1.漁獲量の減少 霞ヶ浦・北浦はウナギの産地として有名でしたが、逆水門の閉鎖後4年目から漁獲量が激減しました。 ウナギの稚魚(シラスウナギ)やスズキなどの多くの魚は、上げ潮に乗って海から湖に上がってきます。これらの魚は塩水くさびと呼ばれる上げ潮の先端と一緒に川の中央部を遡上してきますが、逆水門が閉鎖され遡上が不可能になってしまったため、霞ヶ浦における漁業は大きな打撃を受けています。また、逆水門の完全閉鎖によって汽水域が失われたため、汽水域に多く生息するヤマトシジミやマハゼなども減少しています。 2.水質悪化と水生植物の減少 逆水門を閉鎖することで水の動きが少なくなり、湖にヘドロが大量に堆積するため水質にも悪影響を与えています。水質悪化対策としてしゅんせつが行わ