スーパーコンピューター開発を巡る国の助成金詐欺事件に関連し、法人税法違反(脱税)容疑で再逮捕されたスパコン開発会社前社長斉藤元章容疑者(50)が、助成金などで関係会社に払った架空外注費の一部を、自らが関係する口座に還流させていたことが関係者への取材でわかった。東京地検特捜部は13日にも脱税の罪で斉藤容疑者を起訴するとみられる。 関係者によると、斉藤容疑者は2014年12月期までの5年間に、経営する「PEZY Computing」が得た助成金を含む所得約8億5千万円を隠し、法人税2億3100万円を免れた疑いが持たれている。関係会社「ウルトラメモリ」への外注費を装うなどの手口だったという。 斉藤容疑者は00年代後半まで、ウルトラ社の前身会社に個人として数億円を貸し付け、この会社が自動車レースに参戦。ウルトラ社はこの債務を引き継いでおり、斉藤容疑者はPEZY社が得た助成金などを架空外注費としてウ