福山型先天性筋ジストロフィー(ふくやまがたせんてんせいきん - 、Fukuyama type congenital muscular dystrophy; FCMD)とは、先天的に筋力低下が見られる先天性筋ジストロフィーの1つ。日本では先天性筋ジストロフィーの中で最も多い疾患である。 1960年に福山幸夫によって報告され[1]、1993年に戸田達史によって原因遺伝子が同定された。[2] 常染色体劣性遺伝の疾患である。フクチンをコードする遺伝子fukutinの変異によって起こると考えられている。その異常は2000年前に日本人の祖先に生じたと推定されている。 日本特有の疾患と言ってもよく、ほとんどの症例が日本人で、他国での報告はきわめて少数である。保因者は80人に1人、発生率は出生26000人に1人である。