原爆十景(げんばくじっけい)とは、広島市への原子爆弾投下の惨劇を伝えるべく広島市が選定した10の風景評価(十景)。1947年のみ選定し発表[1]。 概要[編集] 1947年に第1回平和祭(後の広島平和記念式典)が開かれ、開催後に市役所職員数人で市内から探し十景が発表された[1]。 そもそもの発端は市職員と地元紙中国新聞記者との会話の中で思いついた企画で、被爆により廃墟となった広島で普通の空襲によるものとの違いが如実に出ているもの、そして何もなくなった広島において新たな観光名所として選ばれた[1][2]。また、被爆を忘れてしまいたい側の市民感情を配慮し刺激的なものは意図的に外しているため、この段階ではのちの原爆ドームである産業奨励館などは選出されていない[1]。 これをきっかけとして翌1948年から「原爆名所」「原爆記念保存物」として選定を初め、現在の市による被爆建物選定へと続く[3]。現在