今でこそ海外に出かけ、現地の競馬に騎乗することも当たり前になったが、 18年前、マレーシア、シンガポール、ドバイなど世界を股にかけて、アジアにその名を轟かせたジョッキーがいたのをご存知だろうか。 5年前に廃止された益田競馬場出身の道川満彦。道なき道をたった一人で切り開いていった国際派騎手のパイオニアである。益田でトップジョッキーの地位を築きながら、さらに大きな舞台に立ちたいと海外へ活躍の場を求め、自ら現地へ赴いて売り込みを図った。しかし、古き地方競馬界は若手騎手の「我がまま」を認めようとはしなかった。道川に海外移籍に必要だったクリアランス(無制裁証明書)が発行されるまで、実に7年もの歳月を要すことになった。それでも、決してあきらめようとしなかった道川の精神力には驚くばかりだ。道川は今年5月31日、白血病のため53歳でひっそりと息を引き取った。地方出身の岩田が中央リーディングを走り、国際化の
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