炎立つ 壱 北の埋み火【電子書籍】[ 高橋克彦 ] 価格: 713 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 <第一部> 奥州に自らの手で王国を築きたい野望を持つ安部頼良(のち頼時に改名)。この男が灯した火種が奥州全土を覆い、130年に渡り代々奥州の地に受け継がれ、光輝く国とした。 藤原経清は誇り高い武士でありながら、欲深い陸奥守藤原登任に使われる一介の郡司に過ぎない。そんな経清が安倍頼良の次男、安倍貞任の婚儀出席のために衣川を訪れる。「俘囚」と蔑まれている安倍氏が、その胸の中に秘めていた「武士」として心意気に共感する藤原経清。その一方で陸奥守登任は安倍氏の富を知り、それを奪うために計略を企てて戦端を開く。 戦が勃発すると、安倍氏を中心とした蝦夷側は一方的な手法に反発して、団結してこれを退ける。その中で藤原経清は郡司として朝廷側に属していたが、心は次第に敵方の安倍氏に引き寄せられていく。 陸奥守が