<<前回のコラム これまでとは違った視野、視点、視線でサッカーを見る 文・構成=増島みどり サッカーファンも、関係者も、S級指導資格取得のために、どういったプログラムが組まれているのか、その詳細を知る機会はあまり多くないはずだ。 日 本サッカー協会技術部が作成する講座内容は、毎年、根幹の部分に大きな変化はない。しかし、授業終了後にインストラクターの意見や受講者の感想を参考にし ながら、一般企業で使われる自己啓発、新人研修、管理職養成といった、競技とは一見無縁の講座も適時加えられていく。サッカーでの輝かしい経歴を持った受 講者たちが、ピッチ上での実技指導やゲーム分析、スポーツ医科学といった授業を学ぶ以上に苦戦するのは、実は、こちらの講義のほうかもしれない。 例 年行われている「ディベート」(主題について、賛成、反対など異なる立場で議論)の授業では、今回、2つのテーマが出された。ひとつは、
[写真]=嶋田健一 日本サッカー界が悲しみに暮れた夏の日から早5カ月。サッカーを愛してやまない男に捧げるメモリアルゲームが日産スタジアムで開催された。 「直樹が愛して止まないサッカーに触れた仲間が、直樹のサッカーに熱くなったポーター、ファンがこんなに集まりました。改めて、直樹はみんなに愛されていたと実感しています。恐らく、このスタジアムのどこかにいるであろう直樹が嫉妬するぐらい、みんなでサッカーを楽しんでやりましょう。それが、あいつが一番望んでいることであり、一番喜ぶことだと思います。今日はみんなの力を貸してください」 副実行委員長・佐藤由紀彦の挨拶後、全メンバーが『3』の形に刈られたピッチの上に並び、30秒間の黙祷を捧げてスタートした『松田直樹メモリアルゲーム』。第1試合の横浜F・マリノス・OB vs 松本山雅FCは松本山雅FCが、第2試合の横浜F・マリノス・OB vs Naoki
提供:小澤一郎の「メルマガでしか書けないサッカーの話」 サッカージャーナリスト小澤一郎が、山梨学院大学附属高等学校のサッカー部を率いる吉永一明監督にインタビューを敢行。山梨県代表として3年連続で全国高校サッカー選手権大会に導いた指導者の言葉から、高校サッカー界が抱える問題や課題に迫る。 写真=兼子 愼一郎 「文武両道とうたってはいますけど、本当に難しい」 ――「高校サッカー界の過密日程があり、現場の指導者、選手に過度に負担がかかっている」という印象がありますが、どうお考えでしょう? 吉永一明監督(以下、吉永監督) カレンダー的に言うと、どこかでオフがないと厳しいなと思います。でないと本当に年中やっていることになります。毎日練習することが当たり前で、それが美 しいことのように言われがちですが、私はそうじゃないと思います。本当にサッカーだけをやって3年間を終えました、というのもどうなの
[トークショー「日本サッカーをいかに育むべきか」 (サッカージャーナリスト養成講座 主催)より抜粋] Interview by Yoshihiro IWAMOTO Photo by Kumpei SUGENO どんな建物も礎は強固であるほうが良い。強く、高く、揺るぎなく存在するためには安定した土台が不可欠だ。 日本サッカー界をピラミッド式に記した図を見た経験があるかもしれない。頂点は日本代表で、以下J1、J2、JFLと続く。強さと経験値を軸としたこの図形の底辺部に来るのは、若年層や育成年代など様々な言葉で表現されるが、要は10代のプレーヤーたちだ。 日本サッカー界も礎は強固であるほうが良い。強く、高く、揺るぎなく存在するためには安定した育成制度が不可欠だ。 城福浩氏と小澤一郎氏。育成年代の指導や取材経験が多く、国内外を問わず多くのサッカーを見てきた二人に「日本サッカーをいかに育
[トークショー「日本サッカーをいかに育むべきか」 (サッカージャーナリスト養成講座 主催)より抜粋] Interview by Yoshihiro IWAMOTO Photo by Kumpei SUGENO 小澤一郎「自分たちだけ強ければ良いという発想じゃないのは、協会の評価できる部分」 親御さんがそれだけの力を注いでいるのに「無理だから」と言って子供との契約を切るのは、日本的な社会で言うと、非情ともとらえられますからね。 小澤――それについては、Jのクラブが選手の家族に金銭的な保障をできないんでしょうか。現状はクラブにお金がないと言いますが、トップチームで選手を30人以上抱えているのであれば、もう少し人員整理をしても良いんじゃないかなと。例えば、スペインなら25人と上限が決められていて、去年のバルセロナはあれだけの試合数がありながら、トップチームの登録選手数は20人程度で、選手
[トークショー「日本サッカーをいかに育むべきか」 (サッカージャーナリスト養成講座 主催)より抜粋] Interview by Yoshihiro IWAMOTO Photo by Masashi ADACHI 城福浩「“託せる選手”は高校サッカー出身者のほうが多かったのが事実なんだと思います」 では、城福さん、これまではなぜクラブユース出身者よりも高校出身者のほうが日本代表まで上り詰める選手が多かったのでしょうか。 城福――ジュニアユースの年代でセレクションをして、次に15歳になったら全員が上に上がれるわけではなく、さらに外からも優秀な選手が入ってくるという状況からすれば、普通ならクラブユース出身の選手が技術的には優れていると考えて良いはずです。プロになっている選手の分母を見れば、ユース出身者のほうが比率は多いとは思いますが、ジャパンブルーのユニフォームを着る選手はどういうものか
女子W杯優勝を果たしたなでしこジャパン。日本の女子サッカーがそうした望外の成功を収めることができた理由はどこにあるのか。なでしこの選手たち個々の奮闘はもちろん、そこには期せずして作られた“日本独自のシステム”があった――。解説者風間八宏氏が語った。 [写真]=千葉格 「なでしこジャパンの選手たちが、小学生、中学生の頃どこでプレーしていたかといえば、男子の中です。そうすると、日本で言われるところの『フィジカル』と呼ばれる身体的な能力ではもう始めから劣っているわけで、そうでないところで打開しようとする。だから、ボールを扱う技術が非常に高くなりました。彼女たちは『フィジカル』に頼らずにやってきたわけです」 「女子サッカーの人口が少なく、不憫だと思われていた環境が、実は成長のためにものすごくよかったのです。高校年代でも、女子代表チームは男を相手にして練習試合をやっているわけで、それと比べてドイ
今年1月のブンデスリーガ挑戦から半年。新たなシーズンの開幕を前にして、槙野智章は闘志をみなぎらせている。「これだけやれると証明したい」と――。 インタビュー=岩本義弘 写真=千葉 格 日本のセンターバックもやれると証明したい 改めて、日本人選手が海外リーグに挑戦することの意義をどう考えていますか? 槙野 もちろん日本人はJリーグが基盤になりますけど、若い選手が海外に出るのは非常にいいこと。挑戦することに意味があるんです。僕はそれが夢でしたし、今後の日本サッカーが強くなるために必要なことだとも思っています。 実際にチャレンジしてみて、日本人選手はブンデスリーガで通用すると思いますか? 槙野 日本のアタッカーは通用するんじゃないかな。タイプ的にあまりいないので。動けて、パスができて、ドリブルができる。そういう、足元の技術がある選手がドイツには少ないですね。だから、これからもっと多くの日本
リヴァプールは、日本で巻き起こった巨大地震で被災した人々へ向けて、公式ツイッターでメッセージを送った。 「我々は日本の皆さんのご無事を祈っています。日本に住むすべてのリヴァプールファンと、地震で被災された方々に、心からのメッセージを送ります。YNWA(You’ll never walk alone=君はひとりじゃない)」 【関連記事】 観測史上最大の巨大地震の影響でJリーグ全19試合が中止に セスクがマンチェスター・U戦を欠場へ 結果を前向きにとらえるダルグリッシュ「1点差の敗戦は幸運」 現地誌はバレンシア戦の内田に及第点 本田スタメン出場でチャンス演出も、CSKAはホームでポルトに痛い敗戦」 提供: [2011年03月11日 19:00]
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く