こんな美しい日本 生まれて初めて見た 【日本 3-0 韓国】前半35分、香川(右)の先制ゴールを祝福する李(中央)と長谷部 Photo By スポニチ 【日本 3-0 韓国】人間とは、サッカー選手とは、そしてチームとは、かくも短期間に、かくも大きな変貌を遂げることができるのか。わずか1年と少し前、手も足も出ずに、いや、出そうともせずに敗れた選手たちは、完膚なきまでに宿敵を叩きのめした。韓国に勝つ日本を見るのは初めてではないが、こんなにも強く、美しく、翻弄(ほんろう)して勝つ日本を見たのは生まれて初めてである。見事な、本当に見事な勝利だった。 何より驚かされたのは、攻撃面における意識の変化である。 思えば、日本のサッカーは長く“アシスト至上主義”に毒されてきた。玄人と言われる層は、ゴールばかりに目を向ける素人を嘲笑(あざわら)い、アシストこそがサッカーの華であるかのように振る舞ってきた