自分は「どの宗教にも属さない」。そんな“Nones”(ノンズ)が米国でも増えている。 「2018年総合社会動向調査」の結果によると、米国人の23.1%、約4分の1が「ノンズ」だと回答。22.8%だったキリスト教プロテスタント福音派、また、それをわずかに下回ったカトリックを抜き、ついにノンズが首位に躍り出た。37歳以下の世代では、その割合は35%以上になり、もはや少数派ではない。 「ピュー・リサーチ・センター」の調査結果によると、ノンズのうち78%が「幼少期は特定の宗教的価値観のもと育てられ、それを信仰していた」と回答。 つまり、米国のノンズの多くは、大人になってから自分の意志で、宗教コミュニティを去り、神信仰を失ったと見ることができる。この点は、ノンズ人口世界第2位の日本と(ちなみに1位は中国)異なる点ではないだろうか。 ノンズになった理由については回答が分かれるものの、「宗教の非科学性」