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2019年11月2日のブックマーク (3件)

  • くーちゃん

    くーちゃんのお世話をすると決めたときに、ひとつ、自分に誓ったことがあります。 それは、このねこちゃんのことは、何があっても一生傷つけない、悲しい思いをさせないということです。 ねこは、生きて20年。僕はその頃42歳で、だからまず、自分が死の想念から卒業しなくてはと思いました。 お酒をやめたり、書物に耽溺悪酔いしたり、キャバクラ通いや、いかがわしい界隈を帰り道に散歩することも、やめました。やめたというより、船橋駅のシャポー口までくると、駆け出して一刻も早く、くーちゃんに会いたい。 外から窓辺を見上げると、くーちゃんが内側から見ていることが多くなりました。僕よりも、どこかもっと遠くを見ている感じのする眼差しです。そのくーちゃんが、僕に気づくと「はっ」として目を合わせてくれる。 そんなときにふと、下僕が思い出すのは、カズオ・イシグロ「日の名残り」のことです。そうして、階段を上がりながら追いかけて

    くーちゃん
  • 猫クトゥルフ

    前に飼っていたは、餌を欲しい時には「ふんぐるい むぐるうなふ」と言ったし 今飼っているは、テケリ・リと足音をさせて小走りに移動する 外ではどこかのが、いあ いあ と鳴いている

    猫クトゥルフ
    usa02
    usa02 2019/11/02
  • 半額のかますのひらき

    半額のかますのひらき 夕方の西友の投げ売りで安かったので買いました 2枚で429円 錐形の顔が怖くて歯がぎざぎざで指にささる痛い魚であるがとてもうまい 水気をきって塩を振って魚焼きグリルで焼いて夕にした 横着してまとめて2枚焼くと真ん中がなかなか焼けないが焼いてる間じゅういい匂いがする 身がやわらかく皮目が焼き網にくっついて難儀したし身はごく少ないがそれでもたまにべたいおいしい白身魚で おいしいのだが焼いたのち時間が経つとあのいい匂いはどこへいったのか、という生臭い匂いになってそれで台所じゅうが満ちてしまう 匂うのだが魚焼きグリルを洗うのがどうしても面倒で魚を焼いたことそのものに目をつぶってそのまま置いてしばらく忘れていてふとみると 灯りの消えたほの暗い台所のすみっこにはこっそり歩いていって、そっと背伸びをしてこっそりグリルをなめていた ふだん人間のべものには特段おもしろいところが

    半額のかますのひらき