アーティストの音楽遍歴を紐解くことで、音楽を探求することの面白さや、アーティストの新たな魅力を浮き彫りにするこの企画。今回は、音楽活動50年を超えた今も精力的に作品を発表し続ける鈴木慶一のルーツに迫った。 取材・文 / 村尾泰郎 The VenturesとThe Beatlesに魅了された子供時代物心ついたときには家に蓄音機と家具調ステレオがあって、SP盤もレコードも聴けたんだよ。ウチのジイさんは蓄音機で長唄を聴いてたし、一緒に住んでいた叔父さんはステレオでジャズを聴いてた。あと「ホームクラシック」という家庭で聴くクラシックがあって、「森の鍛冶屋」とか「森の水車」とかが入っているSP盤なんだけど、子供の頃はそれをよく聴いてた。鳥の鳴き声とかいろんな音が入ってて、そういう音が好きだったみたい。短波放送のノイズも好きだったしね(笑)。 ポップスを聴くようになったきっかけは、4歳上の従姉妹のお姉
![鈴木慶一のルーツをたどる | アーティストの音楽履歴書 第34回](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5faf8959ac99fb7f0333541b1131722b4a59393b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fogre.natalie.mu%2Fmedia%2Fnews%2Fmusic%2F2021%2F0317%2Fsuzukikeiichi_ongakurirekisyo.jpg%3Fimpolicy%3Dtwitter_card_face_crop)