新年度の打ち上げを目指して開発が進められている新しい日本の主力ロケット「H3」の打ち上げ手順を確認するリハーサルが、鹿児島県の種子島宇宙センターで行われ、JAXA=宇宙航空研究開発機構の担当者は「ほぼ満点だった」と結果を説明しました。 H3ロケットは、H2Aの後継機としてJAXAと三菱重工業が開発していて、鹿児島県の種子島宇宙センターでは、H3ロケットを発射場に設置したうえで、燃料を充てんしてカウントダウンを行うなど、エンジンに点火する直前までの手順を確認するリハーサルが17日から行われていました。 リハーサルを終えてJAXAと三菱重工業の担当者が会見を行い、天気の影響や手順の一部を慎重に行ったため作業が遅れたものの、計画どおりの項目を検証でき、良好な結果が得られたとして「ほぼ満点だった」と結果を説明しました。 また、当初は2回行う予定だったカウントダウンが1回に変更されるなどしましたが、
イギリス政府公認の「ネズミ捕獲長」として知られるネコのラリーが、現地で新型コロナウイルス対策の外出制限が続く中で体重が増えたため、減量することになったと地元メディアが伝えています。 イギリスの首相官邸で暮らすネコのラリーは、10年前から政府公認の「ネズミ捕獲長」を務めています。 イギリスのメディアによりますと、14歳のラリーは人間の年齢で言えば72歳で、健康診断を受けたところ、心臓などの機能に問題はなく「年齢にしてはいい健康状態だ」と診断されました。 ただ、獣医師から官邸の職員に送られたメモには「ラリーは外出制限の期間中に体重が0.5キロ増えた。おやつの食べ過ぎの可能性があるので、ちょっと減らしてもらえないか」と記されていたということです。 ラリーのえさ代は、官邸のスタッフたちが負担しています。 ラリーの現在の上司であるジョンソン首相も減量に取り組んでいて、去年10月には体重がおよそ12キ
何を言えばいいのか、伝えればいいのか、分かりません。 あの日のことはすぐに思い出せます。 この前の地震でも、思い出しました。 10年も経ってしまったのかという思いと、確かに経ったなという実感があります。 オリンピックというものを通して、フィギュアスケートというものを通して、被災地の皆さんとの交流を持てたことも、繋がりが持てたことも、笑顔や、葛藤や、苦しみを感じられたことも、心の中の宝物です。 何ができるんだろう、何をしたらいいんだろう、何が自分の役割なんだろうそんなことを考えると胸が痛くなります。 皆さんの力にもなりたいですけれど、あの日から始まった悲しみの日々は、一生消えることはなく、どんな言葉を出していいのかわからなくなります。 でも、たくさん考えて気がついたことがあります。 この痛みも、たくさんの方々の中にある傷も、今も消えることない悲しみや苦しみも…それがあるなら、なくなったものは
国際宇宙ステーションに滞在中の日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが、ロボットアームを操作して、食料などを搭載した補給用の輸送船をキャッチする作業を行いました。 国際宇宙ステーションは高度400キロの宇宙空間にあり、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんは、アメリカやロシアの宇宙飛行士合わせて6人とともに長期滞在を行っています。 野口さんはロボットアームの操作をして食料や機器などの補給物資を搭載したアメリカの宇宙輸送船「シグナス」をキャッチする作業を行いました。 「シグナス」は地球を背景にゆっくりと近づいてきて、宇宙ステーションのロボットアームは予定どおり捕まえることに成功しました。 野口さんの宇宙飛行は3回目ですが、ロボットアームを操作して輸送船をキャッチしたのは初めてです。 去年、初めて運用段階に入ったアメリカの民間宇宙船に搭乗して宇宙ステーションに到着した野口さんは、科学実験などを行ってことし4月
地球に帰還した探査機「はやぶさ2」のカプセルが、来月、神奈川県相模原市の博物館で、初めて一般に公開されることになりました。 探査機「はやぶさ2」のカプセルは、去年12月に地球に帰還して神奈川県相模原市にあるJAXAの研究所に運ばれ、中に入っていた小惑星「リュウグウ」の砂や小石は取り出されて詳しい分析が進められています。 およそ50億キロにわたって宇宙を旅してきたこのカプセルをJAXAの研究所に隣接する相模原市立博物館で来月、初めて一般に公開することになりました。 期間は、来月12日から16日までの5日間の予定で、無料で見学することができます。 博物館では、新型コロナウイルスの感染防止対策として、見学できる時間を40分ごとに区切り、展示会場に入れる人数もそれぞれ150人に制限するということです。 見学には、事前の申し込みが必要で、希望者が上限を上回った場合は、抽選を行うということです。 市は
宇宙飛行士の新たな募集がことし秋ごろに行われるのを前に、JAXA=宇宙航空研究開発機構はオンラインでイベントを開き、「多様性こそがイノベーションを生み出す」として、多様な人にチャレンジしてほしいと呼びかけました。 このイベントは、新たな日本人宇宙飛行士の募集をことし秋ごろに行うのを前にJAXAがオンラインで開いたもので、さまざまな分野で活躍する人を招いて求められる人材などについて意見を交わしました。 この中で参加者から、選抜方法を柔軟にして多様な人材を募集すべきだという意見が多く出され、宇宙飛行士の若田光一さんは、「技術と同じようにチームの力も多様性こそがイノベーションを生み出すと考えている。自分の殻を破って外に出ることが重要だ」と多様な経歴の人にチャレンジしてほしいと呼びかけました。 また、7人制ラグビーの日本代表のヘッドコーチを務める岩渕健輔さんは「チームを作る際には、本音をぶつけ合う
「ある大きな組織による、偵察行動が、インターネット上で日夜行われている」 ネット上で偶然目にした、情報セキュリティーに関する、ある論文にあった表現です。 最初は、SF映画のような話だと思いましたが、そこにあった“インターネットノイズ”という言葉が頭にひっかかり、取材を始めました。 インターネットノイズに詳しいという、大手電機メーカーに所属する、ある研究者。交渉の末、「匿名」で、話を聞けることになりました。 この研究者(以下、仮名・木寺さん)によると、インターネットノイズとは、「意図が不明で無害な信号」だと言います。 こうしたノイズがインターネットの中に存在していることは、2000年に入ってからわかってきました。 例えば、私たちがWEBサイトにアクセスする場合、サーバー(ホームページを表示するために必要となる情報を格納しておくコンピューター)にページを見せて欲しいという内容の信号を送り、それ
イギリスで去年春、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、医療従事者を支援しようと自宅の庭を100周歩いて50億円近くを集めた100歳の男性が新型コロナウイルスに感染して亡くなり、追悼する動きが広がっています。 イギリスの退役軍人トム・ムーアさんは医療従事者を支援しようと去年4月、100歳の誕生日を前に歩行器を使って自宅の庭を100周歩くことに挑戦してインターネット上で募金を呼びかけ、目標を大きく上回る3200万ポンド余り、日本円で47億円余りが寄せられました。 功績をたたえて去年夏には「ナイト」の爵位が贈られ、エリザベス女王からメダルが手渡されました。 イギリスメディアなどによりますと、ムーアさんは、先月下旬、新型コロナウイルスに感染していることがわかり、入院して治療を受けていましたが2日、亡くなったということです。 100歳でした。 投薬治療を受けていたためワクチンは接種していなかったと
大分市中心部からバスに乗ることおよそ1時間。海沿いに大分空港があります。一見するとそれほど特徴のない地方空港ですが、いま地元の人たちから熱い期待が寄せられています。空港の行き先を示す掲示板に並ぶ東京や大阪、名古屋の文字。そこに「宇宙行き」が加わるかもしれないというのですが…(大分放送局記者 吉田幸史) “宇宙港”とはいったいどのような空港なのか。 大分空港では早ければ来年・2022年にも、ロケットで小型衛星を打ち上げる計画が進められているのです。 計画しているのはアメリカの「ヴァージン・オービット」社。イギリスの企業グループ、ヴァージングループの傘下でアメリカ・カリフォルニア州を拠点に小型衛星を打ち上げる事業を手がけています。 皆さんがよく知る垂直に打ち上げるロケットではありません。専用の航空機にロケットを載せて離陸後に空中で発射させる「水平型」という方法で打ち上げます。 1月17日にアメ
新型コロナウイルスによる医療体制のひっ迫を受け、厚生労働省は全国の看護系の大学に対し、看護師の免許を持つ大学院生や教員を医療現場に派遣するよう要望しています。 各地の医療機関では、新型コロナウイルスの感染拡大やクラスターの発生などで看護師が不足し、通常の診療にも支障が出始めています。 このため厚生労働省は、全国にある看護系の大学およそ280校に対し、看護師の免許を持つ大学院生や教員を医療現場に派遣するよう要望しています。 派遣先は新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れている医療機関や療養施設などで、都道府県が指定した「ナースセンター」に登録すると希望する日程や勤務地などに応じて派遣先を調整してくれます。 賃金は派遣先の医療機関や都道府県から支払われるということです。 厚生労働省は「医療体制がこれまで以上にひっ迫し、地域によっては危機的な状況になっている。看護教育の場も大変な状況であるこ
関越自動車道の立往生の現場で、トラックのドライバーが、周りの人たちに積んでいたせんべいを配り、受け取った人から感謝の声があがっています。 このうち20代の女性は17日午後6時半ごろ、塩沢石打インターチェンジと六日町インターチェンジの間で車の外に出てマフラー付近に積もった雪を取り除いていました。 するとトラックのドライバーから「食料ないでしょ」と声をかけられ、段ボールに入ったせんべい10袋を手渡されたといいます。 現場では当時、22時間あまり立往生が続いていて、車内に飲み物もなく、残っている食べ物はチョコレートのかけらとリンゴしかありませんでした。 女性は17日夜から車内でせんべいを食べながら空腹を満たし、その後、18日午前中には駆けつけた自衛隊員からクッキーなどをもらったということです。 しかし立往生は18日の昼になっても解消されていません。女性は「食料がないという不安が大きかったので、せ
ユネスコ=国連教育科学文化機関の政府間委員会は、日本の木造建造物を受け継いでいくための宮大工や左官職人などの技術「伝統建築工匠の技」の無形文化遺産への登録を決めました。 ユネスコは、オンライン形式で開いている政府間委員会で日本時間の昨夜、日本が提案した「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」について審議を行いました。 その結果「無形文化遺産と有形の文化遺産である建造物との本質的な関係に光をあてるものだ」などとして、無形文化遺産への登録を決めました。 ユネスコ日本政府代表部の尾池厚之大使は演説し「日本の職人たちはみずからの技術を誇りに思うだろう。日本の文化遺産を職人の技術なしに維持することはできず、有形と無形の文化遺産は密接に結び付いている」と述べました。 今回の登録で国内の無形文化遺産は「和食」や「和紙」などに加えて22件となります。 「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継
日本の探査機「はやぶさ2」のカプセルが地球に帰還し、オーストラリアに入っているチームが着地したカプセルを回収しました。カプセルには小惑星の砂が入っているとみられていて、今後、飛行機で日本に運ばれることになっています。 探査機「はやぶさ2」のカプセルは日本時間の午前2時半前にオーストラリアの上空で長い尾を引いた流れ星のような火球として観測され、地球に帰還したことが確認されました。 神奈川県相模原市にあるJAXA=宇宙航空研究開発機構の管制室では、作業にあたる人たちがモニターに映し出されたオーストラリア上空の映像を食い入るように見つめ、火球が確認されると拍手をしてカプセルの帰還を喜び合っていました。 カプセルはパラシュートを開いてオーストラリア南部の砂漠地帯に着地し、現地に入っていたチームが回収したということです。そして、カプセルは現地に設けられた本部に輸送され、ガスの分析などが行われたあと、
25日に亡くなったサッカー元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ氏のひつぎは26日、一般弔問のため安置されていた大統領府から墓地に運ばれ、埋葬されました。警察によりますと大統領府の周りには100万人を超える市民が集まり、国民的英雄との最後の別れを惜しみました。 マラドーナ氏は1986年のサッカーワールドカップメキシコ大会でアルゼンチンを優勝に導いたスーパースターで25日、60歳で亡くなりました。 26日、ひつぎは一般弔問のため首都ブエノスアイレスの大統領府に運ばれ大統領府の周りには、国民的英雄に最後の別れを告げようと早朝から多くの人が詰めかけ、一時3キロ以上の長い列ができました。 地元警察によりますと集まった市民は100万を超え、中には、警察が設置したフェンスを倒してひつぎに近づこうとする人が出るなど、周辺は一時騒然としました。 弔問のあとひつぎは墓地に運ばれましたが、沿道では、多くの人
物質のもとになる素粒子の1つ「ニュートリノ」の観測に成功し、「ニュートリノ天文学」という新しい分野を切り開いたとしてノーベル物理学賞を受賞した、東京大学特別栄誉教授の小柴昌俊さんが、12日夜、老衰のため都内の病院で亡くなりました。 94歳でした。 小柴さんは愛知県豊橋市の出身で、東京大学理学部を卒業したあと、昭和62年まで東京大学理学部の教授を務め、この間に、岐阜県の神岡鉱山の地下に観測施設「カミオカンデ」を設置し、ニュートリノという物質のもとになる素粒子の1つを観測することに世界で初めて成功しました。 小柴さんの業績は「ニュートリノ天文学」という新しい分野を切り開くものとなり、平成14年にノーベル物理学賞を受賞しました。 小柴さんは、基礎科学の振興に役立てたいと、ノーベル賞の賞金などをもとに平成基礎科学財団を設立し、高校生や大学生を対象にした「楽しむ科学教室」を全国各地で100回余り開催
アメリカ大統領選挙が来月に迫るなか、ツイッターは、選挙に関する誤った情報が拡散しないようにするため、投稿を転載する「リツイート」をする際、利用者自身のコメントを書き込む画面が表示されるようにし、より慎重な投稿を促していくと発表しました。 前回4年前のアメリカ大統領選挙では、ロシアがソーシャルメディアを通じて干渉したとされる疑惑が浮上したことなどから、SNSを運営する各社は、政治的な広告の掲載を制限するなど、選挙に関する誤った情報が拡散しないよう対策を強化しています。 こうした中、ツイッターは9日、声明を出し、投稿を転載する「リツイート」と呼ばれる機能について、今月20日から少なくとも来月上旬のアメリカ大統領選挙が行われる週まで、世界の利用者に対し、より慎重に投稿するよう促す措置をとると発表しました。 具体的には、リツイートのボタンを押すと、利用者自身のコメントを書き込む「引用ツイート」の画
アメリカのトランプ大統領とメラニア夫人が新型コロナウイルスに感染したことが明らかになりました。トランプ大統領の主治医は、「2人とも現時点では体調は良好だ」としていますが、およそ1か月後に大統領選挙が迫る中、大統領自身の感染が確認されたことで選挙戦にも影響が及ぶと見られています。 トランプ大統領は2日未明、日本時間の2日午後2時前、みずからのツイッターで、「今夜、妻と私は新型コロナウイルスの陽性と判定された。ただちに隔離と回復のためのプロセスを開始する。この新型ウイルスをともに乗り越えていく」と投稿しました。 トランプ大統領は、最側近で広報戦略などにかかわっているホープ・ヒックス氏が1日、新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されたことから、メラニア夫人とともに検査を受け、自主的な隔離措置をとるとしていました。 トランプ大統領の主治医は、「2人とも現時点では体調は良好で、回復するまでホワイトハ
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