世界の成長市場において日本メーカーの海外生産戦略に今、大きな変化が訪れている。ブラジル、メキシコ、ベトナム、インドネシア、タイの5カ国「BMVIT」を新たな生産拠点に選び、新工場を造ったり、生産増強を図ったりする日本メーカーが相次いでいるのだ。これらの5カ国は生産拠点としての魅力だけでなく、急成長を続ける新興国としての魅力も併せ持つ。これまでの米国市場や中国市場に続く、新たなグローバル生産時代の幕開けだ。連載「新グローバル生産時代」では、日本メーカーの最新の海外生産戦略や個別事例を3回に渡って紹介する。