米NVIDIAは8日(現地時間)、同社製GPUを組み合わせて利用可能な3Dグラス「GeForce 3D Vision」を発表した。発売に先駆けて、製品を使用する機会を得たので、ここにそのレビューをお送りする。 GeForce 3D Vision(以下、3D Vision)は、両眼視差を利用して、ディスプレイ上の物体を立体的に見せるメガネだ。人間の眼は左右に離れているので、同じ物体を見ても、左右の眼はそれぞれ若干異なった角度からものを捉える。この角度のずれを一般に視差といい、人間がものの距離や立体感を認識する上で重要な要素となる。 3D Visionは、この仕組みを逆手にとって、ユーザーの左右それぞれの目に、視差を持った別々の映像を強制的に映し出すことで、平面のディスプレイ上に描かれた物体を立体的に見せるのだ。 具体的に説明すると、3D Visionを使うと、ディスプレイ上には「左眼で見える
■ 第444回 ■ SSDの信頼性は、すでにHDDを超えている ~東芝セミコンダクター社 インタビュー 一昨年、昨年と大幅な低コスト化が進んだことで、モバイルPC用ストレージとしての存在感を増しているSSD。いくら安価になったとは言え、さすがに絶対的な記憶容量や容量あたりの単価ではHDDにかなわないSSDが、これほど注目を集めるのは、高性能、低消費電力、小型、耐衝撃性といった要素を備えているからだ。 特に1.8インチHDDを前提とした小型ノートPCの場合、本来はSSDが不利な記憶容量の面でも同等レベルになってきており、消費電力低減や軽量化といった要素も含め、トータルでSSD搭載モデルの方が魅力的なのは当然のことだ。 しかし同時に、ノートPC向けSSDが徐々に一般化する中で、SSDのセルはMLCへと主流が移り変わり、セルの書き換え可能回数はSLCより減ってしまった。本当にSSDでも大丈夫なの
ノートPC、中でもモバイルタイプのノートPCを評価する際の要件は、携帯性(小型・軽量)、性能・機能(処理性能、ディスプレイやキーボードの使い勝手、バッテリ駆動時間等)、価格の3点だと思っている。そして、何より厄介なのは、この3つをすべて満足する解は存在しないし、近い将来にわたっても登場しないであろう、ということだ。 基本的に性能や機能を追求すれば価格が上がり、携帯性も損なわれる。携帯性を追求すると、性能や機能に妥協が必要になるだけでなく、価格も上昇してしまう。価格を抑えようと思えば、高価な軽量部品は使えないし、性能や機能も我慢しなければならない、という具合だ。性能の部分をクラウドに依存するにしても、現時点で満足のいくモバイル通信環境は存在しない。 これを言い替えると、モバイルノートPCのユーザーは、3点のうちのどこかに妥協を強いられるということである。そして、どこを我慢するか、我慢できるか
MicrosoftがWindows 7のベータをリリース、日本語版を含むUltimateバージョンの一般向け配布が始まった。同社では、家庭または仕事で使用するコンピュータにベータ版をインストールしないでほしいと呼びかけているし、当然、ダウンタイムに対する責任も負わない。だが、今回のベータ版は、これなら仕事に使いたいと思わせるくらいに安定していることに驚いた。 ●4つの環境にWindows 7をインストール 2008年秋に米国で開催されたPDCとWinHEC、そして、昨年暮れに東京で開催されたWinHEC Tokyoで配布されたプリベータに対して、今回のベータ版はびっくりするほど進化している。まるで、2008年中に完成していた版のリリースを、CEOのスティーブ・バルマー氏がCESの基調講演で発表できるように寝かせていたかのような余裕を感じる。 そんなわけで、入手した日本語版ベータを、複数の環
先日、「VAIO type P」がソニーから発表されたのと前後して、マイクロソフトは今年(2009年)年末から来年(2010年)にかけての製品版出荷を予定しているWindows 7のパブリックベータテストを行なうと発表していた。パブリックベータテストとは一般ユーザーもベータテストに参加し、自分のコンピュータに組み込んで試すことができるテストで、つまり一般ユーザーでもテストに参加できる程度に、Windows 7の品質やパフォーマンスが上がってきていることを示すものだ。 このWindows 7パブリックベータについて、マイクロソフトWindows製品部の関係者は「Atom Zを用いたMID(Mobile Internet Device)向けのプラットフォームでの動作速度感が、Vistaよりも大きく改善されている」と話していた。 ではどの程度の動きになるのかということで、実際にVAIO type
1月6日 発表 株式会社ヤマダ電機は6日、九十九電機株式会社の事業を子会社で譲り受ける方向で基本合意したと発表した。1月31日を目処に事業譲り受けに関する契約できるよう、両社間で検討を開始。3月上旬に事業の譲り受けを予定する。 民事再生手続き中の九十九電機が、ヤマダ電機へ事業を譲渡する方向で調整に入った。譲渡される事業は、九十九電機のPCおよび周辺関連機器の企画開発と販売事業で、事業が譲渡される子会社の名称は未定。 ヤマダ電機は事業譲り受けの理由として、九十九電機のPCパーツで国内トップクラスの小売り販売高と、東京/札幌/名古屋/大阪への店舗展開やネット販売、法人販売部門などを評価。同事業を譲り受けることで、PC関連分野の品揃えの拡充や販売力の強化などのシナジー効果が得られるためとしている。 また、九十九電機も同日、本件に対応するプレスリリースを発表している。 □ヤマダ電機のホームページ
今回、特別企画として、12月上旬時点のネットブック主力機種のスペック一覧を作成した。この年末年始に購入を考えているユーザーは参考にして欲しい。なお、仕様や価格は随時変更される可能性があり、12月上旬時点のものであることを留意されたい。
11月10日 発売 価格:27,300円 株式会社キングジムは、テキスト入力に特化したデジタルメモツール「ポメラ」を、11月10日に発売する。価格は27,300円。 約370gのボディに、17mmピッチの折りたたみ式キーボード、ATOK(2007相当)を搭載し、PC並の入力環境を備えた点が特徴。液晶は640×480ドット表示対応の4型モノクロTFT液晶。電源はアルカリ単四型乾電池2本を使用し、20時間駆動する。Webページの閲覧やメールといったインターネット接続機能はなく、テキスト入力に特化している。キーボードはパンタグラフ式で、ノートPCと同等の打鍵感を目指したという。 入力したデータはテキストファイルとして、内蔵メモリまたはmicroSDカードに保存する。本体にはUSBポートを備え、PCと接続するとマスストレージとして認識。本体メモリとmicroSDカードのデータにアクセスできる。 1
こうして見ていくと、結局のところネットブックはCPUの処理能力が若干低く、搭載できるメモリ容量が若干小さく、液晶のサイズが小さく、光学ドライブはなしで、というのが大きな差であるということができるだろう。もちろん、モデルによってはSSDの場合もあるので、その場合にはストレージが小さいことも差になるが、すでに160GBのHDDを搭載した製品が登場したことで、今後はそうした製品が主流になる可能性が高いので、それは大きな問題ではなくなる可能性が高いと言える。 これに対してCentrino2などを搭載した一般的なノートPCの場合CPUはデュアルないしはクアッドコアで動作周波数も高く、メモリ容量も標準で2GB、最大で4GBと余裕があり、液晶のサイズも12インチ以上と大きく、BDないしはDVDの光学ドライブを内蔵し、SSDの場合には64~128GB、HDDの場合には160~320GB程度のメインストレー
●PS4に搭載するのはCell B.E.の発展型CPU ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は次期ゲームコンソール「PLAYSTATION 4(PS4)」を、Cell Broadband Engine(Cell B.E.)アーキテクチャベースとする方向で本格的な検討を始めている。現在は、ゲームディベロッパの反応をうかがい、具体的な実装を探っている段階だと言われる。SCEは、PS4世代では製造コストをPS3世代より下げると同時に、アーキテクチャを継続することで開発投資も抑える道を目指しているようだ。 SCEがPS4でCell B.E.から離れる可能性もまだ残されてはいるが、今のところは、Cell B.E.の拡張&改良版をベースにする方向で動いていると見られる。 SCEは、もともとPS3プロジェクトが具体化する段階で、Cell B.E.アーキテクチャをPS3以降の世代でも継続するこ
米Microsoftは、ハードウェアサイトで新機軸のセンサーを搭載したマウスのティザー広告を開始した。 製品に関する具体的な情報はほとんどないが、ワイヤレスマウスの写真とともに、「次なる大物をご覧ください」、「PCを使うすべての場所を考えてみてください」、「あなたが持ち運ぶすべての場所で使える技術をご覧ください」、「レーザーにサヨナラ」、「2008年9月9日」といった文句が並ぶ。 同社では、2006年に充電式ワイヤレスキーボード/マウス「Wireless Entertainment Desktop 8000」を発表した際にも、同様のティザー広告を出していた。今回も何かしらの新機軸の機構などを備えた製品を9月に発表するものと思われる。 □Microsoftのホームページ http://www.microsoft.com/ □ティザーサイト(英文) http://www.microsoft.c
Appleの開発者向け会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」の開催を再来週に控え、3G携帯電話ネットワークに対応したiPhoneの噂が広がっている。 本当に日本で扱うのか? 日本独自の携帯電話文化にどのように対応するのか? 料金プランや端末価格がどうなるのか? ネットワークオペレータ(キャリア)はどこになるのか? など、疑問の多いiPhone関連の情報だが、どうやら日本でのiPhone発売は間違いないようだ。 “日本での発売が間違いないだろう”という情報の根拠に関しては、情報源の特定を避ける上でもここで紹介できないが、周辺の情報をまとめた上で、日本版iPhoneの姿を予想してみよう。 ●3G iPhone発表はWWDC初日 まずWWDC初日の基調講演におけるiPhoneの3Gネットワーク対応発表だが、これは最近のAppleの動向からして、ほぼ間違
4月上旬 発売 価格:55,650円 株式会社アイ・オー・データ機器は、出荷時にHDDを2台内蔵し、後からHDDを2台増設可能なNAS“LANDISK Home”「HDL4-G1.0/2D」を4月上旬より発売する。価格は55,650円。対応OSはWindows 2000/XP/Vista、およびMac OS X 10.2.8~10.5。 HDDを4台内蔵可能なLANDISK Homeをベースに、出荷時にHDDを2台(500GB×2)のみを搭載し、リーズナブルな価格を実現した製品。大容量が必要になった場合、後から増設することができる。出荷時は2台のHDDを1台として認識させる「スパニング」モードに設定した状態で出荷され、後にHDDを追加した場合もスパニングによりデータを保持したまま容量を拡張できる。 増設は同容量(500GB、型番:HDI-SA500H7)の2台単位で行なう必要があり、いった
●PCによる「ながら作業」の時代 PCで作業をする時はそれのみに集中し、ほかの作業には一切手をつけない──というスタイルはすっかり過去の話。いまやPCの使われ方の大半は「ながら作業」の一部になっているのではないか。最近、そう思うことが多い。 筆者自身も、昼の休憩時間には弁当を食べながらネットを見たりするし、自宅に帰ればPCでテレビを観ながら本を読んだりしている。PCに向かって襟を正して作業をする時間は限りなく減少し、PCを操作しながら並行して別の作業をする機会が増大しつつあるように思う。進化して2.0になったと噂のWebに比べ、PCの場合はハードウェアそのものが進化しているにもかかわらず、その地位はむしろ低下して0.8とか0.9くらいになったような気がしないでもない。 そんな筆者がふと思うのが、「ながら作業」が増えてきた今、それに応じた入力機器が登場してもよいのではないか、ということだ。マ
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