茨城県龍ケ崎市に住む男性(56)の戸籍謄本から、次女(25)の戸籍が1年間消えていたことが分かった。同市市民課によると、紙の戸籍を電子化する作業の中で、次女の記載を見落としたことが原因とみられる。次女の住所変更に伴って他の役所から通知を受け、初めて気付いたという。同課は他の2万3千の戸籍を点検する方針だ。 同課の説明では、次女の引っ越し先の役所から8月18日、住所が変更されたことを伝える通知が同課に届いた。同課が戸籍処理のため父親の戸籍謄本を調べると、次女の記録がなかった。同課は昨年8月31日付で市内の約2万3千の戸籍を電子化しており、その際に漏れたとみられる。同課は8月31日、理由を説明するため次女の父親宅を訪れ、謝罪したという。 ただ、役所側のミスであっても新たな戸籍の復活には「戸籍の再製」手続きが必要になる。父親は「市側の不手際なのに、なぜこちらがやらないといけないんだ」と憤って