諫早湾を横切る潮受け堤防(中央)内側の調整池は茶色く濁っていた。右下が中央干拓地で、農地が広がっている=4日、長崎県諫早市、朝日新聞社ヘリから、森下東樹撮影 控訴審で勝訴し、万歳する原告の支援者ら=6日午後2時43分、福岡高裁前、金川雄策撮影判決後の集会で笑顔を見せる平方宣清さん=6日午後3時36分、福岡市中央区の県弁護士会館、金川雄策撮影干拓事業によってできた農地。11月にはカボチャの収穫も行われた=長崎県諫早市の中央干拓地 有明海の諫早湾を293枚の鋼板で閉め切ってから13年。国営諫早湾干拓事業(長崎県)に6日、2度目の「開門命令」が下された。「完全に勝った」。原告の漁師らは喜びに沸いた。一方、干拓地を耕す農家は、「開門」で農業に悪い影響が及ぶのではないかと不安を募らせる。 ■「また海で生活していける」 福岡高裁の501号法廷。佐賀県太良町のタイラギ漁師平方宣清さん(58)は「開