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2010年6月10日のブックマーク (3件)

  • 荘園制論を理解するために - 我が九条

    黒田俊雄の学問的体系がマルクス主義に立脚しているという、自明の前提を再確認してきた。弁証法的唯物論に即して黒田の論を整理すると、下部構造としての荘園制論、上部構造としての権門体制論、そして社会的意識諸形態としての顕密体制論がある。 マルクスは相互の関係について次のように説明する。 人間は、その生活の社会的生産において、一定の、必然的な、かれらの意思から独立した諸関係を、つまりかれらの物質的生産諸力の一定の発生段階に対応する生産諸関係を、とりむすぶ。この生産諸関係の総体は社会の経済的機構を形づくっており、これが現実の土台となって、そのうえに、法律的、政治的上部構造がそびえたち、また、一定の社会的意識諸形態は、この現実の土台に対応している。物質的生活の生産様式は、社会的、政治的、精神的生活諸過程一般を制約する。人間の意識がその存在を規定するのではなくて、逆に、人間の社会的存在がその意識を規定す

    荘園制論を理解するために - 我が九条
    usataro
    usataro 2010/06/10
    権門体制論と黒田荘園制論の説明としては確かにこの通り/天皇が公で上皇が私、荘園が私的だという位置づけはすでに過去の理解/畿内を先進、九州や関東を後進地帯とする理解はもはや全く成り立たないと思う
  • 顕密体制論理解のために - 我が九条

    中世における「社会的意識諸形態」を理解するための概念が顕密体制論である。「社会的意識諸形態」とは、イデオロギーと記せば分かりやすいだろう。イデオロギーとは階級的な利害に基づいて支配階級を正当化するためのものである。 そのことを頭において郷和人氏の顕密体制論に対する見解をみてみよう。 仏教はそもそも何のためにあるのだろうか。国を鎮護するため?天皇や貴族に日々の安寧をもたらすため? 非常にイデオロギーとしての顕密仏教の特質を押さえた議論である。中世の「実在(ザイン)」においてはまさにそうなのだ。「ザイン」に注目する限り、仏教は鎮護国家のために存在するのであり、王法と仏法は相依相即なのである。そして概念としてもイデオロギーとは階級的な利害に基づいて支配階級を正当化するためにある。支配階級との関係で言えば、それが顕密仏教の正統である。顕密仏教の正統に位置づけられるのが、国家鎮護と王法仏法相依

    顕密体制論理解のために - 我が九条
    usataro
    usataro 2010/06/10
    「神道」の宗教的自立性を否定した点は、顕密体制論の非常に重要な功績だと思う。
  • 水浸しになった資料を真空冷凍乾燥で修復

    福岡市の鴻臚館跡調査事務所では、2010年4月の火災時の消火活動により調査記録等が水浸しになりましたが、その修復作業の様子が報道されています。修復にあたっては、水浸しになった資料をいったん凍らせて真空状態にし、その後乾燥させるという「真空冷凍乾燥機」を用いることで、資料を変形させずに乾かすことが可能とのことです。 話題:水浸しの資料を「フリーズドライ」で修復/火災起きた鴻臚館跡調査事務所(2010/6/9付け毎日.jpの記事) http://mainichi.jp/seibu/photo/news/20100609sog00m040010000c.html 資料の修復状況を確認(2010/6/9付けRKBのニュース) http://news.rkb.ne.jp/rkb_news/archives/015627.html 参考: E618 – 被災した“家宝”を助ける方法,教えます(LC)

    水浸しになった資料を真空冷凍乾燥で修復