端島小中学校跡地を訪れた卒業生たち=24日午前8時49分、長崎市高島町、金子淳撮影端島小中学校跡地を訪れた卒業生たち=24日午前8時50分、長崎市高島町、金子淳撮影 海底炭鉱の島として栄え、1974年の閉山で無人となった長崎市沖の端島(軍艦島)に24日、島の小中学校の卒業生68人が上陸し、学校跡地まで入った。 上陸したのは、端島小中学校同窓会の52〜86歳の人たち。今回は市から特別に許可を得た。7階建ての校舎は波や風雨にさらされ、基礎がむき出しになった所もあるが、卒業生たちは「2階の理科室でよく遊んだ」「忘れ物をすると隣のアパートから学校の屋上に投げてもらった」と、学校生活の思い出を次々とよみがえらせていた。 「島がすべてで、宇宙だった」。端島中を60年に卒業した埼玉県の佐藤多門さん(66)は今回が閉山後初めての上陸。「校舎がよく残っていたと思うが、このまま壊れていくばかり。かわいそ