「東武練馬まるとし物語 第一部」 国際情報専攻 3期生・修了 若山 太郎 その一 「世代交代」 東京都練馬区に、30年続いている「まるとし」というとんかつ屋がある。僕はここで今働いている。おやじさんは、僕の妻のお父さんであり、僕の師匠である。 僕の店「まるとし」は、客数17の店である。東武東上線「東武練馬駅」南口から歩いて数分、商店街の表通りに店はある。 お客様は、常連の方も多いが、表通り沿いでもあり、新規のお客様もいる。ここ数年を振り返れば、一昨年5月、駅の反対側に大きな規模のスーパーが出店したことにより、店や商店街の環境も様変わりした。 人の流れが一変したのだ。つまり、駅の反対側に住むお客様が、極端にこちら側に来なくなった。店の売上げも、 5月のオープン直前までは、建設に関わる方々、スーパーで働く従業員の方々が多数来店してくれていた。ただ、開店したとたん、パッタリ止まった。 僕の店だけ