はじめに 今年も年間ベストの時期がやってまいりました。僕にとってこの2019年の音楽シーンが一体何だったのか自分なりにまとめてみると、題にある通り「チルから暴力へ」という言葉に集約されるように思われます。これは一体どういうことなのか。僕が見るに(R&B/Hip-Hopに連綿と受け継がれた部分があるにせよ)チルという感性が近年のポップシーンにおいて最大の成果を上げたのはFrank Ocean『Blonde』ということになるでしょう。ドロップされてから三年もの月日が経ってなお多くの人を惹きつけてやまない謎多き名作ですが、それが象徴していた「チルでメロウ」なムードは2019年に至って徐々に後退しつつあるように思えます。そんな中発表されたSolange『When I Get Home』はこのチルの時代の一つの極点でありまさにその終わりを告げるものとして映りました(念のために言っておきますが選外です
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