本×旅のヒント 「ベルリンの秋」 ~「プラハの春」の続編。「プラハの春」直後からベルリンの壁崩壊まで約20年。非人間的な体制を強いられた東ドイツに住む女性と日本人外交官とのロマンスが、東欧の激動時を舞台に大きな歴史の流れと共に描かれる。ソ連と東欧における社会主義体制の崩壊は必然だった・・・~ 壁の崩壊はさほど遠い過去ではありません。 ニュースに流れた、壁によじ登り、壁を叩き壊している人々の映像は、今でも記憶に残っています。 壁は東ドイツ、西ドイツを分ける境界線上に建っていたと思っていましたが、実際は東ドイツに属するベルリンの中に西ドイツの飛び地があり、そこがすっぽりと壁に囲まれていたのです。