国の補助金を使った工事をめぐり、大阪府吹田市が井上哲也市長の後援企業に競争性のない随意契約で工事を発注していた問題で、平成21年度から23年度かけて市が発注した電気配線工事で随意契約が8件あり、同社がうち7件を受注していたことが1日、分かった。 市によると、工事は市庁舎の電気配線や非常電源盤などの工事。6件は契約額が130万円以下だったが、23年5月に、議会事務局に設置された議員の出退表示盤の取り換え工事については、約440万円で同社に随意契約で発注していた。 市の規定では130万円を超えるの工事は原則入札を行うことを定めているが、市は「緊急性があったため」と説明している。 井上市長は23年4月の市長選に大阪維新の会公認で立候補し、初当選した。市長は「契約の相手が後援企業とは知らなかった」と釈明。「誤解を生まないよう、今後は、1社の随意契約をやめるよう指示した」と話している。 井上市長は維