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樋口毅宏に関するusogaのブックマーク (3)

  • 石原慎太郎に捧げられた『ルック・バック・イン・アンガー』 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    ルック・バック・イン・アンガー 作者: 樋口毅宏出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2012/11/30メディア: 単行購入: 56人 クリック: 2,739回この商品を含むブログ (24件) を見る 読み始めたと思ったら、2時間でいっきに読んでしまった。 とにかく強烈だ。バスドラ連打のスラッシュメタルのアルバムのようだ。表紙はおとなしすぎないか? タイトルはイギリスの反抗ムーブメント「怒れる若者たち」の命名のきっかけになった文学と映画『怒りを胸に振りかえれ』の原題から。 すぐにブチキレてケンカばかりしているギャラガー兄弟が『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』なんて歌ったときはセラピーの歌かと思った。 エロ出版社に勤務する4人の編集者それぞれの物語の連作。 序文に「実在するアダルト出版社とその周辺で起こった実際の出来事(1990年から2003年まで)を元にしている」と書いてあり

    石原慎太郎に捧げられた『ルック・バック・イン・アンガー』 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 樋口毅宏『さらば雑司ヶ谷』|書評/対談|新潮社

    面白かった。タランティーノの映画みたいに饒舌で、ムチャクチャで、何度か爆笑した。どこまで気なのか、シリアスか洒落なのか分からないハチャメチャさなのだ。しかし、こちらが驚き、たじろいだのは、著者が愛し、影響を受け、オマージュを捧げているネタ(作品と作者名)を臆面もなく作中と巻末の謝辞で(その数、約60余)割っていることだ。 たとえば、主人公の大河内太郎が、敵の手先である男を捕まえ、体育館でパイプ椅子に縛り付け、いたぶり、口を割らせるところ。映画好きなら、タランティーノ監督の映画『レザボア・ドッグス』のポスターにもなったシーンを想起するはずだが、主人公はそれを見透かしたように語る。 こんな書き方をされ、ネタを明かされたら、評論家の一部はメシのい上げだろう。ネタの知識を売り物にし、素材とルーツを突き止め、比較対照をしたり、「誰それの後継者」「××がすでに書いている」といったことをあげつら

  • 2010-01-28 - 死んだ目でダブルピース

    樋口毅宏「さらば雑司ヶ谷」をようやく読んだ。直木賞と大薮春彦賞を同時に受賞してほしいくらいの傑作。 以下、新潮社のサイトより。 醜い奴らは、ゲリラ豪雨で皆殺し。ひねりとバカ笑いに満ちた新世紀のH(ハードボイルド)&V(バイオレンス)小説。 俺はここで生まれ、育ち、歪んだ。東京の田舎、雑司ヶ谷。友人が殺され、女が消えた。この町に別れを告げる前に〈大掃除〉をしておく。町を支配する宗教団体、中国人と耳のない男、俺の危機……豪雨を降らせ、霊園からあの世へ送りだしてやる。原りょう、馳星周ら偉大なる先達の傑作に肩を並べる暗黒小説が、ここに降臨! とにかく隅から隅まで面白い。人の命をクソみたいに粗末に扱う登場人物の行動にシビれまくる。 ストーリーの筋と関係ない会話もカッコよすぎる。 雑司ヶ谷の甘味処「よしの」で、常連客が「人類史上最高の音楽家は誰か」という死ぬほどくだらない議論に花を咲かせる場面。ジョ

    2010-01-28 - 死んだ目でダブルピース
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