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ブックマーク / tomomachi.hatenadiary.org (11)

  • 『バードマン 無知がもたらす予期せぬ奇跡』 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    「どうしてこんなドツボにはまっちまったんだ?」 主人公リーガン・トムソンが白いブリーフ一丁で座禅を組んで宙に浮いている。……あ、宙に浮いてる理由は後で。 場所はどこかの楽屋。トムソンはかつてハリウッド超大作『バードマン』の主演スターだったが、その後は鳴かず飛ばず。子にも逃げられた。それが60歳をすぎた今、自ら製作・演出・主演するブロードウェイの舞台劇に再起を賭けている。 トムソンを演じるは、かつてアメコミのスーパーヒーロー、バードマンを映画で演じたスターだったが、その後、鳴かず飛ばずのまま60歳を越えた。演じるのはマイケル・キートン。彼自身も、ティム・バートン監督の『バットマン』(89年)で主人公ブルース・ウェインを演じた。 『バードマン』の監督はアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。彼の映画はいつも暗い。『アモーレス・ペロス』では都市の最下層で貧しさにあえぐ若者が金のために愛犬を闘犬

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    usoga 2015/04/18
  • レコード・チャイナ編集部にメールで質問を送りました。 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    レコード・チャイナ編集部にメールで質問を送りました。 Record China 御中 前略 私は、週刊文春にコラムを書いている町山と申します。 御社の記事について取材をさせていただきたくお願いします。 週刊文春の10月23日号に「スポーツ八百長、世界が激怒、『ドント・コリア=インチキするな』」という見出しで「アメリカでは『ドント・コリア=インチキするな』という言葉まで生まれました」とする記事が掲載されました。 私はアメリカ在住で、コラムには、日々生まれていく新しい英語について書いています。 ですから「Don't Korea という英語が生まれたのか。次はそれについて書いてみようか」と思ってネットで検索してみました。 しかし、出てくるのは日のサイトだけで、米国のサイトはひとつも見つかりませんでした。 その日のサイトのなかで、今のところ、最も古い記事ではないかと思われるのが、御社の10月3

    レコード・チャイナ編集部にメールで質問を送りました。 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
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    usoga 2014/10/25
  • 「進撃の巨人」の諌山創先生×町山智浩、対談! - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    映画秘宝6月号は木曜日発売です! 映画秘宝 2011年 06月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2011/04/21メディア: 雑誌購入: 24人 クリック: 669回この商品を含むブログ (9件) を見るオイラ、町山智浩は、4つのページやってます。 USAレポートでは『ポール』。『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』のサイモン・ペッグとニック・フロストのコンビによるスピルバーグ・リスペクトの超感動作! 特集「観れば絶対元気が出る不屈の映画150」で、「ギャラクシー・クエスト」「ファイト・クラブ」「ロッキー」「遠い空の向こうに」「ルディ奇跡のウィニングラン」「愛しのローズマリー」「スター・ウォーズ」など10くらい紹介 連載の「男の子映画道場」、今回は『ダーティ・エディ/狼のシンジケート』(原題『エディ・コイルの友達』)。ベン・アフレックが『ザ・タウン』で参考にし

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    usoga 2014/10/02
  • 毎日新聞に「都市と星」について - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    毎日新聞書評欄のリレーコラム「昨日読んだ文庫」にアーサー・C・クラークの『都市と星』について書きました。 毎日新聞さんの許可をいただいてここに転載します。 都市と星〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 SF ク) 作者: アーサー・C・クラーク,酒井昭伸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/09/05メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 714回この商品を含むブログ (34件) を見る

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    usoga 2014/05/22
  • 「ローマの休日」と「メリー・ポピンズ」 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    2013年9月16日早稲田大学・小野記念講堂で行った「新・午前十時の映画祭」の特別企画「学生のための20世紀名作映画講座」より、 「ローマの休日」と「メリー・ポピンズ」についての講義がYouTubeにUPされました。 http://www.youtube.com/user/ASA10EIGA 「ローマの休日」 「メリー・ポピンズ」 最後はドタバタしてしまいました。

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    usoga 2013/10/27
  • 手ぶらの黒人少年射殺した男への無罪判決に抗議する歌 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    2012年2月26日夜7時頃、フロリダ州で、17歳のアフリカ系少年トレイヴォン・マーティン君が射殺された。 犯人はケンドー・コバヤシ似のジョージ・ジンマーマン(ペルー系)。 警官に憧れ、半年ほど前から拳銃を携行して近所を勝手に見回りしていた私設自警団の一人だった。 トレイヴォン君は喉が渇いたので、父親の家を出てコンビニに行き、アイスティーとキャンディを買ってまた家に帰る途中だった。携帯とアイスティーとキャンディと携帯しか持っていなかった。 彼はフードつきのパーカーを着て、フードをかぶっていた。 ジンマーマンは自動車で近所を走りながら、トレイヴォンを見つけ、犯罪者と推測し、車を降りて、拳銃を持って少年を尾行し始めた。 トレイヴォン少年は、ガールフレンドに携帯で「どうもさっきから誰かに後をつけられている」と伝えた。 ここから先はジンマーマンの証言以外に何も確かなところはわからない。 トレイヴォ

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    usoga 2013/07/16
  • 石原慎太郎に捧げられた『ルック・バック・イン・アンガー』 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    ルック・バック・イン・アンガー 作者: 樋口毅宏出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2012/11/30メディア: 単行購入: 56人 クリック: 2,739回この商品を含むブログ (24件) を見る 読み始めたと思ったら、2時間でいっきに読んでしまった。 とにかく強烈だ。バスドラ連打のスラッシュメタルのアルバムのようだ。表紙はおとなしすぎないか? タイトルはイギリスの反抗ムーブメント「怒れる若者たち」の命名のきっかけになった文学と映画『怒りを胸に振りかえれ』の原題から。 すぐにブチキレてケンカばかりしているギャラガー兄弟が『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』なんて歌ったときはセラピーの歌かと思った。 エロ出版社に勤務する4人の編集者それぞれの物語の連作。 序文に「実在するアダルト出版社とその周辺で起こった実際の出来事(1990年から2003年まで)を元にしている」と書いてあり

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  • コッポラのコーマン門下生時代について - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    「コッポラの胡蝶の夢」のパンフに、コーマン門下生時代のフランシス・コッポラについて書きました。 1960年代初め、ハリウッドのメジャー・スタジオは閉じられていた。 監督やカメラマンなどスタッフの平均年齢はほとんど60歳を越えていたにもかかわらず、大卒の募集は行われず、わずかに縁故採用があるだけだった。 いっぽう、全米各地の大学にはようやく映画学科が設立されていった。大衆の娯楽だと思われていた映画は、フランスで芸術として評価されるようになり、その影響がようやくアメリカに及んだのだ。コッポラもUCLAの映画学科で学んでいたが、何のコネもない彼にとってハリウッドに入るのは不可能に近かった。 まず自主制作で映画を撮ってポートフォリオにしようにも、当時まだ8ミリ映画の機材はまともな映画を作れるレベルには達していなかったし、学生の自主映画を評価してくれる映画祭なども確立されていなかった。そんな状況で、

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  • 放送の公平原則がなくなるとどうなるか? - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    自民党は秋の国会で、放送法の第3条2項「政治的に公平であること」を削除する法案を出そうとしている。 自民党は今年初め、CSにチャンネルを開設しようとしたが、この条項のためにできなかったからだ。 アメリカでは既に87年にアメリカで連邦通信委員会の規則から公正原則(フェアネスドクトリン)が削除されている。 自民党は当然、それを知っているわけだが、これがアメリカでどういう結果を呼んだかは、ケーブルTV局FOXニューズ・チャンネルを観ればよくわかる。 FOXニューズを所有するニューズ・コープはオーストラリアとイギリスのメディアを独占支配するコングロマリットで、総帥はルパート・マードックという男である。 『007トゥモロー・ネバー・ダイ』の悪役は衛星テレビ中国進出を狙うメディア王だったが、あれはマードックがモデル。現実にはジェームズ・ボンドはいないので、マードックはアジア征服にも成功し、数字の上で

    放送の公平原則がなくなるとどうなるか? - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
    usoga
    usoga 2012/09/13
    個人的には日本も不偏不党の原則をなくして、各放送局の政治的な立場を明確にした方がいい気もするモナ。少なくとも今みたいに視聴者が疑心暗鬼に陥っている状況よりは。
  • ホワイトハウス晩餐会でS・コルベアがブッシュをホメ殺し! - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    4月29日、ホワイトハウスの記者クラブの晩餐会で、コメディアンのスティーヴン・コルベアが、ブッシュ大統領に面と向かってやらかしたホメ殺しスピーチのハイライトを日語訳で紹介します。 ビデオはここ。 http://video.google.com/videoplay?docid=-869183917758574879 サンキュー、レディス&ジェントルメン。 スピーチを始める前に業務連絡です。入り口に黒の防弾仕様のSUV14台をとめた人、車を動かしてください。別の防弾SUV14台が動けません。 わーお、なんという光栄でしょう。私の英雄、尊敬するブッシュ大統領と同じテーブルでこんなに近くに座れるなんて。まるで夢のようだ。 誰かつねってくれないか。わかる? 僕、ちょっと眠たそうでしょ。つねったくらいじゃダメだ。誰か僕の顔をちょっと散弾銃で撃ってくれないか! あれ? なんだ、今日は副大統領は来てない

    ホワイトハウス晩餐会でS・コルベアがブッシュをホメ殺し! - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • ブラックスワンonパーフェクトブルー - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    ダーレン・アロノフスキー監督の「ブラック・スワン」には、今敏監督の「パーフェクト・ブルー」に似たシーンが多く見受けられます。 電車の窓にヒロインが映るシーン 壁に貼られたヒロインの絵が動くシーン 他にも、夜道ですれ違うシーン、鏡の破片で×××というシーン、その他いろいろありますが、このスライドがわかりやすいです。↓ http://www.mythoman.com/post/2858799810/black-swan-vs-perfect-blue 「ブラックスワン」は「パーフェクトブルー」をきれいに裏返した構造になっています。 「パーフェクトブルー」では、清純派アイドルが汚れ役を演じる時に「白い」清純派としての自分に苛まれ、演じてるドラマと現実の区別がつかなくなっていきます。ヒロインが人格分裂(以下白字)したのではないかと思わせますが、実は彼女のマネージャーが「白い自分」であることが判明。

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