ブックマーク / www.sankei.com (82)

  • 【寄稿・イスラム国の正体】(下)活動機会得たグローバル聖戦運動 池内恵・東大先端科学技術研究センター准教授(1/2ページ) - 産経ニュース

    イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は、イラクやシリアで周縁領域を実効支配する土着の政治勢力としての実態とともに、その掲げる理念や組織論により、世界規模でのジハード(聖戦)への共鳴者を引きつけている。 ジハードの究極の目的は、イスラム法が支配する領域を拡大し、そこにカリフ(預言者ムハンマドの後継者)が指導する政体を設立することにある。このことはイスラム法上の定着した通説であり、理念として反論する信者はほとんどいないが、実際に自らをカリフと主張する最高指導者バグダーディとその支持者の支配を受け入れた国はなく、進んで従おうとする人も世界のイスラム教徒の中の多数派ではない。ただし少数の信奉者を引きつけている。 背景にあるのは、2000年代に生じたアルカーイダなどグローバルなジハード主義運動の組織・戦略論の変貌である。01年の米中枢同時テロをきっかけに始まった米国の世界規模の「対テロ戦争」で追

    【寄稿・イスラム国の正体】(下)活動機会得たグローバル聖戦運動 池内恵・東大先端科学技術研究センター准教授(1/2ページ) - 産経ニュース
    usomegane
    usomegane 2014/12/04
  • 【寄稿・イスラム国の正体】(上)存立根拠はローカルな内政対立 池内恵・東京大学先端科学技術研究センター准教授(1/3ページ) - 産経ニュース

    イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」はイメージと実態に乖離(かいり)がある。地図上ではイラクとシリアの周縁の広い領域を支配しているために強大な印象があるが、中核にある元来の構成員は1万5千人程度とされてきた。米中央情報局(CIA)が今年8月の段階で上方修正した推計でも2万人から3万1500人程度とみられ、8月からのイラク空爆、9月からのシリア空爆の打撃により戦闘員の数は減少している可能性がある。 外国からの義勇兵が半数以上を占めるとされるが、その大部分は近隣アラブ諸国から流入している。ロシアからの独立戦争を戦ってきたチェチェン系の武装集団なども流入している。西欧・米国出身の戦闘員は合計で2千人程度とみられ、全体の中で割合は低い。しかし欧米のメディアに注目されやすく社会的な効果が大きいことから、宣伝部門で大きな役割を担っているようだ。 イスラム国の存立根拠はまずイラクとシリアのローカルな

    【寄稿・イスラム国の正体】(上)存立根拠はローカルな内政対立 池内恵・東京大学先端科学技術研究センター准教授(1/3ページ) - 産経ニュース
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    usomegane 2014/12/04