「え!? また!? 今回も何も決まらないの?」 「検討会議は実施に向けてではなく、“検討”を決めるだけなの!?」 「パブリックコメントがこんなにも集まったのに!?」 2023年5月12日、厚生労働省は、緊急避妊薬の処方箋なしでの薬局販売(OTC化)についての議論「第24回 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」を開催した(※1)。緊急避妊について議論するのは、これが6回目になる。 今回の議論は、期待が大きかった。なぜなら、昨年末から約1ヵ月かけて、国は国民から「緊急避妊薬の薬局販売(OTC化)」についての意見(パブリックコメント:以下パブコメ)を募集し、そこにはなんと46312件もの声が集まったからだ。内訳としては、賛成 45314件、反対412件、賛否不明586件。約97%が賛成の声を上げ、そこには自らの体験とともに緊急避妊薬の必然性を求める叫びともいえる声が集まったのだ