鹿児島県にある川内原子力発電所について原子力規制委員会は、九州電力の安全対策が事実上、審査に合格したことを示す審査書の案を了承しました。 今回、規制委員会が了承した川内原発の審査書案では、巨大噴火に備えて監視を強化するなどとした九州電力の対策を妥当だとしていますが、火山学者からは中長期的な予測は難しいという声が上がっていて、規制委員会は火山対策を検証するため、今回の審査とは別に、専門家から意見を聴くことにしています。 川内原発の審査では、桜島を含む鹿児島湾北部の「姶良カルデラ」と呼ばれる火山地帯の巨大噴火の想定や監視体制が議論されました。九州電力は、カルデラ噴火の可能性は小さいとしたうえで、姶良カルデラなどの周辺に観測機器を新たに3か所設置し、監視を強化するとともに、噴火につながる地殻変動やマグマの上昇を細かい基準で判断するとした対策を説明し、規制委員会で了承されました。 16日の会合で火