群馬・横川駅の「峠の釜めし」の器などを手がけてきた栃木県益子町の陶磁器製造販売「つかもと」が、民事再生法の適用を東京地裁に申請した。帝国データバンク宇都宮支店と代理人によると、負債総額は約9億円。事業は継続する。長引く業績不振と、コロナ禍に伴う販売不振が経営を圧迫したという。 つかもとは幕末の1864年、初代が益子に塚本窯を作ったことに始まる益子焼を代表する窯元。多くの陶芸家が輩出し、大規模に製造販売を手がけた。東京や九州にも進出し、1998年2月期には約25億円の売上高を計上した。2004年にはつかもと美術記念館も開館した。 しかし、益子焼全体の需要低迷が長く続き、コロナ禍で春秋の陶器市も2年連続で中止になった。21年2月期の売上高は約2億9千万円にまで落ち込み、債務超過に陥った。代理人の進士肇弁護士は「設備投資などで十数年前から積み重なっていた負債の影響が大きい」と説明した。再建型の法
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