JR東日本の常磐緩行線を走る1編成しかない207系電車の引退に合わせ、「ありがとう207系の旅」と銘打ち、臨時団体列車として運行された。発売から約20分で完売したプラチナチケットを入手した約500人が乗車。松戸駅と取手駅間を約1時間20分かけて往復し、希少車両による最後の“短い旅”を楽しんだ。5日に常磐線「207系」のさよなら運転 整備士泣かせ…でも思い入れも 「整備士泣かせの車両でした。点検の際は図面とにらめっこしながら作業を進めたそうですよ」。添乗したJR東日本東京支社の社員が話す。207系は試作車として1編成のみ製造された車両で、交換部品の調達もひと苦労だったという。 旧国鉄車両では唯一、静音と省エネに優れたVVVF(可変電圧可変周波数)インバータを搭載したが、コスト面から量産は見送られ、昭和61年から混雑緩和を目的に地下鉄千代田線直通の常磐緩行線に投入された。 見た目は量産された2