気の重い話題だが触れてみる。 【光市母子殺害判決の要旨(3)】弥生さん殺害「弁護側鑑定は採用できない」 (1/5ページ) - MSN産経ニュース ここが顕著なのだが、今回の判決要旨を見る限り、「死刑判決の可能性がはっきりしたので、供述が変わった」→「反省の色無し」という単純な論理構成ではないように見える。「新旧の供述を物証と比較した場合、旧供述の方が整合性が高い」→「新供述は信用できない」という論証がかなり詳しくなされているからだ。そしてこれを前提とした結果、「では何故、このような供述が現れたか」→「死刑回避目的」→「新供述は反省の色無しの現れ」という認定につながっている。 単純に「新供述」が荒唐無稽だから信用できないのではなくて、現実の物証と整合性が無いので荒唐無稽と考えるほか無い、というわけだ。弁護側の法医鑑定が合理的で説得力のあるものであれば、「新供述」にも―それがいかに常識から外れ