「自分らしく生きる」という言葉は、思わず斜に構えてしまう力を持っています。「自分らしいって何だよ、あなたはあなただろ」「『本当の自分』を探したって、そんなのは見つからないよ(笑)」とか。 しかし、「自分らしく生きたい」という願望はよく理解できます。そう願う人は、「今の自分の生き方は、本当の自分にあっていない」と感じているのでしょう。 ぼくもサラリーマン時代、地震の日も雨の日も風の日も満員電車に乗り、上司のいうことを聞いて仕事をする生活を、「自分にあっていない」と感じていました。そういう風に表現はしていませんでしたが、あの頃のぼくは「自分らしく生きたい」と願っていた記憶があります。 「自分らしく生きる」というのは、端的にいって、「自分の好き/嫌いに忠実に生きる」ということだとぼくは考えます。 ぼくは尊敬できない人と一緒に働くのは嫌です。挨拶が大事だ!みたいな文化も嫌いです。家族を優先できない