全米ベストセラーの『ブルーゾーン』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)は、作家ダン・ビュイトナー氏が世界の長寿研究者とともに、100歳人の人口比率の高いブルーゾーン各地を科学的に検証したものだ。このプロジェクトで研究者たちは数々の新たなセオリーを見つけた。その一つが、ニコジャ半島(中南米コスタリカ)の「長寿とセックス」の関係である。 ラテンアメリカでは結婚を重視する文化があるが、この地域では男性はセックスに関して進歩的な考えを持ち、何人もパートナーを持つ傾向があったという。アンチエイジング専門家である澤登雅一氏(三番町ごきげんクリニック院長)はこう解説する。 「セックスには免疫力向上、心臓疾患や前立腺がんリスクなどを低下させるという研究があり、英国ではセックスの回数が多い人ほど死亡率が低いという論文も発表されています」 ※週刊ポスト2011年3月18日号