今回の一連の地震で、震源が熊本から阿蘇、大分と北東方向に100キロを超えて広がっていっていることについて、気象庁は「前例がない」としていますが、果たしてそうでしょうか。確かに気象庁が観測を始めた1875年以降では前例はないでしょう。 しかし、500年、千年という長いスパンで災害の歴史を研究してきた私の立場から見ると、前例なしとは言えない。それどころか江戸時代初期の17世紀前半とかなり状況が似ていると考えています。 (中略) その後の展開も気になって調べてみると、熊本と大分の地震から6年後の1625年に広島・愛媛・熊本・香川で地震が連発します。広島は、八代、熊本、竹田を通る断層群の延長線上にあるので、私はこの地震に注目しています。まず同年1月、広島で地震が起き「安芸広島城の石垣・塀・多聞などが崩壊」します。多聞とは城の細長い櫓で、広島城の地盤はあまり強くないので、震度6ぐらいで石垣や櫓が崩壊
![【慶長大地震】1611年 慶長三陸沖地震 → 8年後に熊本・大分で巨大地震 → 6年後の1625年にさらに「広島・愛媛・熊本・香川」で地震が連動し連発…震度6程度](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/217060f877321c334d86a6f6025312fa9449adbf/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblog-imgs-95.fc2.com%2Fo%2Fk%2Fa%2Fokarutojishinyogen%2F800px-Tectonic_map_of_southwest_Japan.jpg)