夏なので、今日は夏休みの思い出話を。 高校の夏休み、休み明けの文化祭の準備のために、クラスメイト達と一緒に高校近くの工場まで、木材を貰いに行ったことがある。 2m近くある長い木材を、二人で運んだ。 重量があるため、女子二人ではキツイ。自然と男女ペアの組み合わせになった。 私はたまたま最後尾、友達が好きだと言っている男の子との組み合わせになってしまったので、少し気まずかった。 学校まではそれなりに距離があり、横断歩道も通るので、前の列とは自然と距離が出来てしまう。 時刻は夕暮れ。 日中の暑さがまだ強く残っている。 だんだん雲が濃くなってきた…と思っていたら、突然叩きつけるような雨が降ってきた。 慌てて木陰へ逃げ込んだ。 高校へ続く道は、森の中にあったから、雨宿りの場所には困らなかった。 乾いて、熱くなっていたアスファルトが、雨に冷やされて白い湯気を上げる。 雨に濡れて勢いを取り戻した木々から