タグ

2014年11月9日のブックマーク (2件)

  • 千年の日本語を読む【言の葉庵】能文社: 名言・名句 創刊 第一回

    いにしえの偉人、達人の 知恵と言の葉のエッセンスを、 古典の名言、名文から汲み取り、 分かち合うためのページです。 日精神文化を代表する能、茶道、 武士道、俳諧、禅などの古典名著から 毎回、名言・名句をピックアップし、 解説とともにおすすめ作品の文を 現代語訳にて抜粋、ご紹介していきます。 その1 秘すれば花なり。 その2 初心忘るべからず。 ~世阿弥「風姿花伝」第七 別紙口伝より。 [クイズ] 創刊第一回目は、誰でも知っている有名な、この二つの名言から。まずは、クイズです。この言葉の正しい意味を下の二つから選んでみてください。 「秘すれば花なり」の正しい意味は… ①当に重要なものは、他人から隠しておかなければならない。 ②他人に隠しているものは、当は大したものではない。 「初心忘るべからず」の正しい意味は… ①初志貫徹すべきである。 ②初心のころの未熟な考えやわざをいつまでも捨て

  • 秘すれば花

    これは世阿弥の書き残した『風姿花伝』の中の、よく知られた一節です。 この伝書で、世阿弥は芸上達のアドバイスと、興行を成功させるための方法論を具体的かつ詳細に書き記しています。 残念ながら、我々は世阿弥の演技を、今、鑑賞することはできません。彼の役者としての才能がどのくらいのものであったのかわかりませんが、演出家、能作者としては間違いなく天才です。 花伝書を読んでみると、世阿弥がこれを書いたのは抽象的な演劇論、芸術論などを書きたいからではなく、やむにやまれぬ心情からであったことがひしひしと伝わってきます。ただただ、一座の発展と、この芸を志す者に、世阿弥自身が獲得した奥義を伝えたいという、それだけで書かれています。 私たちが今読んでも迫ってくるものがあるのは、決して空理空論ではないからです。生き残って行くための方法論と自分自身の心の軌跡を記録しておきたいという、そのことだけで貫かれていますから