ふたたびルーベンスです。 これまでに見てきた方法で、<サムソンの上半身>を模写をしてみましょう。 「茶色」の紙をベースとします。これより濃いトーン(主にシャドウ)を「焦げ茶」で描きました。 その上にベースより明るい明部のトーン「肌色2色」+ハイライト「白」にてボリュームを表現しました。(右画像クリックで拡大) 上の模写に使った色数は紙の色も含めて5色です。これらの色は「混色」されるのではなく、画面の上で層状に重なっています。 「描けば描くほど絵が気持ち悪くなる」とお悩みのアナタ! 表面上見える色を直接塗ろう(これはダイレクトペインティングまたはアラプリマと呼ばれます)とするのではなく、固有色→シャドウ→明部(+ハイライト)と、光の現象ごとに分けて描くことをお勧めします。 階調豊かなグラデーションをパレットの上で作り出すのではない ところがポイントです。あえて色数を制限し、ひとつひとつのプロ