イギリスのシンクタンク、国際戦略研究所は、世界の軍事報告書を発表し、去年までの2年間にアジア全体で増えた軍事費のうち、中国が63%余りを占めたと指摘しました。 国際戦略研究所は11日、世界各国の軍事力や地域情勢を分析したことしの年次報告書、「ミリタリー・バランス」を発表しました。 この中で、中国の軍事費について、経済が減速しているなかでも、戦術的、軍事的な野心は衰えていないとしたうえで、去年までの2年間にアジア全体で増えた軍事、防衛費のうちの63.4%を占め、インドの14.2%、日本の5.7%を大きく上回っているとしています。 特に中国海軍は、太平洋、インド洋にも影響力を及ぼそうと新型のミサイル駆逐艦などを大量に建造する新たな時代に入ったとしています。 一方、日本は、防衛装備品の調達を効率化しながら防衛費を増額し、安全保障法制の見直しにより集団的自衛権や個別的自衛権を行使する要件を明確化し