この、一見なんのことだかわからない不思議な文章は、日本人の僕がカナダに入国するための許可証(パーミッション)からの一文だ。入国地点はアメリカの北端、ワシントン州。 でも、文面にトレイルって書いてあるじゃないか。その通り、僕はカナダに飛行機や車で入国するのではない。徒歩で、それも山道を経てカナダに入国する予定なのだ(あくまでそこまで辿りつければだが)。 灼熱の砂漠、峻険な高山、熊、サソリ、ガラガラ蛇を踏み越えて。 国立公園発祥の地でもあるアメリカには、ロングトレイルという、ピークハント(頂上を目指す通常の登山)を目指すためではなく、自然と触れ合うための歩道がいくつかある。中でもスケールが大きく、世界的にも有名なものが、俗に「3大トレイル」といわれる道だ。 東部の「アパラチアン・トレイル」、中央の「コンチネンタル・ディバイド・トレイル」、そして西に位置するのが、僕がこれから向かおうとしている「
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