生活に“ホンモノ”を取り入れると、人の感性は変わる。aeruが伝統の「体感」を通して伝えたい、暮らしの豊かさの可能性 GDPは世界3位。物質的には十分に「豊か」な日本で暮らしながらも、どこか慌ただしさ、余裕のなさが消えない私たちの生活。ふと自らの気持ちを顧みたとき、日々のなかで「豊かだな」「優しいな」と感じられる機会は、今どれだけあるだろうか。 本当に豊かな社会とは何なのか——。そんな問いを重ね、「“暮し手”の感性を育むこと」に可能性を見出し、事業を営む会社がある。2011年に矢島里佳氏が設立した和えるだ。 同社を代表する事業が、『0歳からの伝統ブランドaeru』。「こぼしにくい器シリーズ」や「本藍染の出産祝い」など、生まれたときから使える製品を伝統産業の技術を用いて開発し、ECや東京と京都にある直営店、全国の百貨店で販売している。 他にも、空間づくりを通じて地域の伝統をつなぐ『aeru